薬膳の洗礼(2)心食の癒路
2泊3日の滞在中、受ける講座(受けなくても可)は下記の6回、合計4時間と食事時間以外は、自由時間であるので、部屋でゆっくりと過ごせる。
私はノートPCでのお仕事と人生計画やメモ資料の見直しで忙しかった?
私から仕事を取ったら死んでしまう?
朝の白湯(これは講座でなく、井戸端会議)が30分、2回
朝の整体体操、 2回、各30分
体ほぐし (オプション) 1回、1時間
ピラティス(オプション) 1回、1時間
朝のねこがま
朝7時から、薬草の庭の中にある「ねこがま」で、白湯を楽しむコースである。白湯に薬草を一葉、入れてもらい、その香りを楽しむ。その香りが口に広がる。
「ねこがま」とは、猫の形の釜である。「猫がま」で沸かした白湯を、宿泊客と講師を交えての井戸端会議風で、世間話に花が咲く場である。今は「猫かま」は引退で、横にあるおくどさんでお湯を沸かしている。
今日は、ファションの話で盛り上がった。(7名の女性と私。男性は私だけ)
白湯を作ってくれるおじさん
ねこがま
テーブルを囲んで井戸端会議
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朝の体整え
7時30分から30分ほど、整体の体操がある。
体を目覚めさせてから、朝食である。
朝食
フナクリ食堂で、個人別に特別の薬膳朝食が用意される。(一膳2,500円)
朝食のコース料理で、メインディッシュ
卵は薬草畑にある鶏小屋の鶏が生んだ
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身体ほぐし
オプションメニューだが、癒し治療コースの一環として、体ほぐしが1時間コースで組み込まれている。私は今まで、マサージは受けたことはない。今回、初めて約1時間、体をほぐしてもらった。気持ちが良くて20分ほど寝入ってしまった。
鍼のコースもあるが、これはパスした。
1日目の夜、みんなでごはん
博子先生が献立のメニューを、一人一人に合わせた薬膳料理のコース料理である。一膳、5千円の豪華な薬膳である。
トチの一枚板テーブルを囲んでの食事である。ランプの炎が雰囲気を醸し出す。
今日は女性4名、男性は私だけの食事会であった。
この食事だけを目的に参加されている方も見える。今日の参加者は、東京、四国、群馬県からの方も見えた。この施設のファンがかなり多く見えるようだ。
夢の実現
この夜の話題の一つ。東京の女性参加者(経営者)の話題で、50年前の男性アイドル(A)のディナーショーが実現しそうとの話で沸騰した。彼女は50年来の彼の追っかけだった。Aのマネージャーとの交渉でやっと予定が合い、彼女主催のAディナーショーが実現できるとのこと。それは大坂Rホテルが会場で、参加者150人、参加費は10万円とのこと。(私も参加しようかと思いきや、値段を聞いて引いた。既にチケットは完売とのこと。驚嘆!)
Aを呼ぶのにかかる費用が1400万円とのこと。内訳は、Aを呼ぶのに800万円で、プラスおつきに600万円がかかるという。彼女の預金のかなりをはたいて実現にこぎつけたという。それも50年に及ぶ夢の実現のため。
私とは、世界があまりに違うと引いてしまった。しかし夢のある良い話である。若い時から50年間も夢を見続けて、Aディナーショー実現にこぎつけた。
女性のファンパワー(今はオバサンパワー?)は素晴らしい。貴方は、ほんとに元癌患者ですか? 夢があれば癌など、どっかに飛んでいく。そのパワーと大きな夢があったから、がんを治せたようだ。がんを治すのは医師ではない。がんを治すのは患者自身だ。どんな病気も、患者自身が病気を治す気がないと治せない。
ただし、いくらがんを治そうと精神力の気合や根性だけでは、がんは治せない。正しい知識と正しい食生活・生活習慣があっての治療である。
今回、この薬膳治療に参加して、良い話を聞けて良かった。
もう一人の群馬の方(女性の経営者)は、この施設と薬膳料理と博子先生にほれ込んで、近所にアパートを借りて、群馬と養老をトンボ帰りのように往復して、随時参加されているとか。
世の中には凄い患者がいると目が覚めた。その他、会話が盛り上がり楽しかった。やはり、犬も歩けば棒に当たる、である。足を使って出歩けば、色んな話に出会える。それもご縁である。動かないとご縁には出会えない。
ピラティス(オプション)、約一時間。
ピラティスとは、ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズである。体の深層部にあるインナーマッスルを強化し、体全体のバランスを整えることで、背筋が伸びた美しい姿勢、しなやかで自由自在に動く肉体など、理想的な体と健康に導く手法である。
ヨガとピラティスには共通点はあるが、本質に違いがある。心が疲弊しがちな方や自然治癒効果を高めたい方にはリラックス効果があるヨガが推奨される。姿勢の改善や身体能力のアップを目指す方には体幹を鍛えられるピラティスがおすすめ。
私は、ピラティスは初体験であったが、効果がありそうである。もっと研究をしたくなり、本で勉強をしようと思う。
2日目の「みんなでごはん」
2日目は、博子先生の東洋医学と西欧医学の違いについての30分間の講義があり、その一環として風水、四柱推命、薬膳の話があった。その後、一人一人にあったパーソナル薬膳指導が30分である。合計で約一時間。今日の参加者は、私ともう一人で2名。
博子先生の薬膳指導
その後、夕食会で病気の話が盛り上がった。今日は参加者3名である。当然、全員がんの経験者である。病気になってからの人生観変化とか、人生の楽しさに目が覚めたとかの話になり、自分の人生を見直す良い機会となった。
この癒し体験は病みつきになり、常連になりそうだ。
ホタテ貝のムニュエル
マッタケご飯
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2024-09-13 久志能幾研究所通信 2940号 小田泰仙
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