多死社会が迫る、死に場所のない老人が激増
2024年6月19日、大垣市木戸町の集会場(楷の木ホール)で、「みとりし」映写会と講演会を開催した。参加者は15名である。岐阜新聞社と中日新聞社が取材に来た。
6月23日13:30 から2回目の映写会と講演会を開催する。今度は大垣ケーブルテレビが取材にくる。
昨年の猛暑の夏、町内で60歳代の人が孤独死されて、3週間後に発見されたので腐乱状態であり、大騒ぎになった。今回の映写会と講演会は、それを防ぐための「みとりしの啓蒙活動」である。
多死社会
6月19日の講演では、講師の小川みさ子さん(みとりし)が、2030年には多死社会になり、死に場所がない難民が3人に一人は出るとの話をされた。
2023年には、死者数が159万人、出生数72万人、である。
2025年には、75歳以上が4人に1人の高齢化社会、多死社会が直前である。
2030年には、死に場所がない看取り難民が47万人になる。
岐阜県の人口が192万人である。いわば岐阜県の岐阜市(40万人)を除いた人口分が毎年減っていく。多死社会の到来である。
その時の日本社会では、人生の末期になっても、
施設には入れない、
病院には入れない、
かかりつけ医がいない。
看取ってくれる人がいない。
そんな悲惨な状況になるのが目前なのだ。
対策
まだ抜本的な解決策はない。まず現実を認識する事が解決への第一歩である。まず現状認識して覚悟をすることからである。政治を動かし、社会体制を構築する。各自の人生観を明確にして、どういうふうに自分は死にたいかの人生計画(死計)を明確にするしかない。
飛行機は飛び立てば、何時かは着陸せねばならぬ。人は生老病死である。ヒトとして生まれた以上、何時かは死なねばならぬ。美しい着陸をして有終の美を飾りたい。
2024-06-22 久志能幾研究所通信 2868号 小田泰仙
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