死ぬ前に 会っておこう あの人に
人は還暦を過ぎると、いつ死んでも不思議ではない。
10年ほど前に、一緒に卒業研究をした学友から年賀状をいただいた。「そろそろゆっくりしたいね、一度会いたいね」とのコメントがあったので、4月ごろ、家に電話をしたら、1か月前に亡くなったと…. 死因は、急性の癌であった。享年62歳
2年前に年賀状を頂いた高校の学友に連絡を取ろうとしたが、この2年間、全く連絡が取れなかった。今年の1月に、5年ぶりに開催された高校同窓会で、彼の死去を知った。享年71歳
5年前に私のピアノの先生が亡くなられた。享年61歳。
3年前に、馬場恵峰先生が亡くなられた。享年94歳。
一昨年、音信がなかった叔母が亡くなった。享年86歳。
一昨年末、従弟がコロナで急死した。享年77歳。
そう、人は還暦を過ぎると死亡率が急増する。だから死ぬ前に、会いたい人には会っておこう。自分も明日が分からない。
馬場恵峰書
良き桜が咲いた、明日花見に行こうと思ったら、春一番がきて、散ってしまった。
いい花が咲いた、明日見に行こうと思ったら、夜に雨が降り、散ってしまった。
今やるべきことを今やろう。会いたい人に会っておこう。
人生は長いようであっという間でもあり、時間だけは無常に流れ続ける。
自分も何時散るか分からない。
人は生老病死。
出会いは一期一会
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厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況 によれば
40歳代前半の人の死亡率は 121.6
70歳代前半の人の死亡率は 1 671.5
平成20年で、10万人当たりで
厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況 (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai08/kekka3.html
つまり70歳代前半の死亡率は、40歳代前半の死亡率に対して、13.5倍である。70歳代前半の10万人に対して死亡者は1 671.5人、つまり同年代の人の1.6%の人がその年に亡くなる。
つまり高校の同窓生400人中で、毎年6.4人が亡くなる。5年毎に同窓会を開けば、その時に32人の訃報に接することになる。それは自分の訃報かもしれない。人の訃報を聞いただけ、幸せかもしれない。明日は我が身なのだ。だからこそ、会いたい人には、早めにあっておこう。
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自問自答
ただし、その人が本当に会いたい人ですか? 会うのに値する人ですか? 1時間相手と会うとは、その人の人生時間を1時間奪うこと、自分の残り少ない人生時間を1時間消費する事。その人がそれに値するか、自分にその価値が有るか自問しよう。その価値が出るように今かからで遅くないから人間的魅力を上げよう。
仏法の掟は、生あるものは全て生老病死である。「法」と言う漢字は、水(さんずい)が上から下に「去る」と書いて、「法」である。重力のある地球上での宇宙根源の理である。
馬場恵峰書
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備蓄品リスト、トイレットペーパーを追記しました。
2024-01-29 久志能幾研究所通信 2812号 小田泰仙
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