電話は人生プレゼン、死を目前に「かけ放題」の宴? irumoに乗り換え
5分間の電話をするとは、相手の人生時間から5分間を一方的に強奪している。自分の人生時間からも無駄に浪費している。時は金なり、でなく、時は命なり。命とはこの世で使える時間の総量である。
人の命でも明日は分からない。そんな危うい人生劇場で、「かけ放題」の電話料金プランで、とりとめもない話で電話をかけ続けるのは、死を目前に狂乱の宴を続けるようなものだ。人生では、もっと大事なことがある。そのため悪魔の饗宴から身を遠ざけた。
時間単価
人生最期の日に、あと一日間、命を伸ばせるなら、いくら払うか、その金額を24時間で割れば、自分の時間当たりの単価が分かる。もっと具体的に時間単価は、余命から計算できる。もし、自分ががんになり、医師から、余命1年と宣告されたら、
余命の時間コストは、所有する金融財産÷(10時間×365日)である。
財産はあの世に持って行けない。不動産もすぐにはカネに変えられない。使えるのは、持てる可処分な金融財産が全てである。
1日に24時間もあっても、睡眠を除けば、使える時間は16時間で、そこから食事、風呂、身だしなみ等の時間を引けば、実質一日10時間もない。余命宣告された病身なら、体がまともに動かせない。病院通いであれば、時間が更に取られる。
健康でないと、そのお金も使いきれない。お金を使うにも体力がいるのだ。
1000万円の金融資産があるとすると、一時間当たり、2,740円である。一分当たり46円である。
もし自分に金が無尽蔵にあれば、もっとカネを出すだろう。アップルのジョブズは、自身のがん治療に40億円を使ったと言われる。彼は世界一のお金持ちであったが、それでも56歳で人生を終えた。世界一の財産家でも、命はお金で買えない。時間とは命なのだ。命とは、この世で使える時間の総量である。そのうちの電話の5分の価値は大きい。
10,000,000÷(365×10時間)=2,740円/時間
70歳の日本人男性の死亡率は、1000人当たり18人(平成21年)である。つまり1年後、100人に2人は死ぬ。昔の中学校の50人クラスで言えば、毎年、そのうち1名が死ぬ。加齢により、その死亡率は急上昇する。宝くじに当たるより高確率である。その1年の利用可能時間中、5分の時間は貴重である。その5分で何を相手にプレゼンテーションをするのか、が問われる。
年齢別の死亡率 | 保険相談・保険の見直しは保険マンモス【公式】 (hoken-mammoth.com)
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<厚生労働省「平成21年簡易生命表」>
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irumo
今まで、時間など無限にあると思って、電話でもかけ放題で、無意識にだらだらと電話で話しをしていた。その時間分は、命の無駄遣いであった。それは自分にも相手にも大迷惑である。
電話相手が団塊の世代なら、余命は10年程である。1年後には100人中の3名は死ぬのだ。自分も団塊の世代である。1年後にその3人の一人になるやも知れぬ。
今回、ドコモの新料金プランのirumoに変えて、従来の「かけ放題」プラン(月2430円)から「5分のかけ放題」プラン(料金月880円)に変更した。それで時間意識が明確になってよかった。
またスマホでネット情報検索をほとんど使わない前提なので、新プランのirumoにして、時間節約をした。スマホの小さな画面で、ネット検索をしていれば、時間の無駄遣いである。ネット検索はPCの大きな画面でやると決めれば解決である。
その結果、従来は月に6000円程であった携帯料金が、月1430円に激減した。
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5分で人生をプレゼンテーション
その時間を明確にするため、新たに5分の専用ボタンのあるキッチンタイマーを購入した(7月3日)。価格1331円である。人に電話する時は、5分で自分の人生をプレゼンテーションすると意識して、話すべきである。3分の講演は400字詰め原稿用紙2枚で表される。5分なら1330語、約3枚である。それで自分の言いたいことを話せないとは、人生劇場でのプレゼンテーション能力が無いと言える。それでは自分人生有限会社の社長として、失格である。だからこそ、5分以内で話しを終わらせるべきと認識しよう。
「 5分」専用ボタンのあるキッチンタイマー
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時間の浪費 p 35
その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。
セネカ「人生の短さについて」3-4(中野孝次訳)
2023-07-03 久志能幾研究所通信 2714号 小田泰仙
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