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2023年3月18日 (土)

大垣市役所は大事な就職先、効率化は禁止

 

 大垣市は、各自治会に街路灯の電気代の補助がある。しかし、その補助金をもらうには、各自治会の会計担当は、毎年その申請書類を市役所に出向いて、出さねばならぬ。その書類を書く手間、市役所に持っていく手間等で、多大なロスが発生している。市役所側も、その事務処理の仕事が発生する。人件費を使う無駄な仕事である。期日に遅れたり、申請を忘れと、自治会担当者が自腹で補填せねばならぬ。私も腹を切ったことがある😿。その額、数万円である。

 

 町内の街路灯は、交通安全、防犯対策で重要な設備である。行政が電気代の全額を負担すべきである。そのために市民は住民税を払っている。それをお上が「下々よ、次の手続きをすれば、一部だけ補助をしてやるぞ」と上から視線の施策である。民主主義の為政者として風上にも置けない。 

減税すれば効率化は解決

 街路灯の数はきまっているのだから、その数に応じて、中電からの請求金額の一定分を割り引くシステムにすれば、人件費も工数も削減できる。しかし大垣市は、役人の仕事(利権)を確保するために、そんな効率化を拒否である。

 もっと簡単な方法は減税することだ。しかし大垣市は、逆に増税しようと鵜の目鷹の目で市民の財布を狙っている。その一例がごみ袋有料化である。大垣市は、ゴミが増えたと大嘘を言って増税である。

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不安全都市宣言

 石田仁大垣市長は「2023年度予算案で“安全で安心できるまちづくり”を最優先課題にする」というが、それは本音ではなく外交辞令である。大垣市長は市民の安全など考えていない。それが前記の現実である。大垣市が云う“安全で安心できるまちづくり”大嘘である。

 大垣市駅前商店街の郭町などは、自治会にカネがないので夜でもアーケド通りの電灯を点灯しない。だから夜は暗くて怖ろしいので、市民の多くはその道を通らない。大垣で一番の繁華街のアーケド街で、この有様である。大垣市のメインの大垣駅前通りの電灯である。大垣の恥である。

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  大垣市郭町アーケド街  2019‎年‎11‎月‎9‎日、‏‎18:21

 まだ18時21分なのに、人通りがない。

 上部の蛍光灯が間引かれて点灯している。2列ある蛍光灯の道路側は完全に消灯である。カネがないので、スイッチが切られているのだ。

 これでは怖ろしくて歩けない。
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下々の市民の屈辱

 だから自治会が街路灯電気代補助金をもらうため、「下々の市民」は、面倒な書類を書いて、「恐れながら、お殿様(市長様)、下賜金を賜りたく存じます」と申請せねばならぬ。それの原資は市民の税金である。

 士農工商社会の大垣市民は、長年、お上に飼いならされているので、疑問を持たないようだ。私は若い頃に大垣藩を脱藩して、還暦まで、徳川家康さまの藩で暮らしたので、その差がよくわかる。徳川家康さまの藩は善政であったが、大垣藩は悪代官が支配する悪政の街である。

 

人的費用ロス

 時間コスト5000円で、全市で500の自治会があるとすると、全市で250万円の人的付加価値の損出である。それに付随して付加価値を生まない役人の仕事が増える。業務効率が下がる要因である。

  損失コスト  5,000円×500自治体=2,500,000円

 

  これは一事が万事で、大垣市の仕事は無駄が多くて、それを改善する気が無いので、ますます非効率になっている。だって業務を効率化しなくても、給与は下がらないし、経費が必要となれば、増税すればよいと思っているからだ。

 要は、大垣の役人たちは楽して給与をもらえる仕事を自分達で作り出している。だから大垣市役人の給与は、ずっと岐阜市のそれを抜いて県下一の高給であった。今は県下第二位になったが、それでも不労所得での稼ぎで、一般市民の2倍の給与である。こんな有様だから大垣市の衰退が止まらない。

 

 

贅沢を誇示

 その分の自治会から巻き上げる寄付金や負担金の事務作業を減らせば、事務の効率化になる。しかし逆にそれが年々増えている。そんな有様だから、大垣市役所の肥大化が止まらない。しかし「栄光ある」大垣市は、一度決めた利権を手放さない。お役所ではその仕事をするポストも利権の一つなのだ。大事な永久就職先である。

 だから余ったカネで豪勢で大きな市役所建屋を建てる発想となる。大垣市のお役所仕事は一事が万事である。だから2019年竣工の大垣市新市庁舎は県下一の豪華なお城なのだ。税金の無駄遣いを誇示しているのだ。

 大垣市は裕福な刈谷市より、税収が12%も低いのに、刈谷市より3割も豪勢な市庁舎を建てるなど、狂っている。刈谷市は発展途上の都市で、大垣市は衰退一途の都市である。刈谷市は20年前よりも7%も公示地価が上がっている。名古屋市は45%も上昇である。大垣市は逆に半値以下に大暴落である。

 貧乏で、真面目に働きもせず、収入も低く、見栄だけで暮らしいる奴に限って、虚栄で豪華な家を建てたがる。そいつは、下々からカネを巻き上げればよいと安易に考えているようだ。因果応報という言葉を知らないようだ。

資料

新市庁舎費用 負担金比較

       人口  新市庁舎費用 負担金    年間税収

                 市民一人当たり  一人当たり

 大垣市   159千人  126億円  79千円   386千円

 岐阜市   406千人  266億円  65千円   398千円

 各務ヶ原市 145千人   83億円  57千円

 多治見市  107千人   52億円  48千円

 刈谷市   140千人   84億円     60千円   434千円

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大垣市の公示地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

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P1150378s 県下一豪華でバカでかい大垣新市庁舎  2022年

 大垣新市庁舎は12年前に比べてバカでかくなったが、大垣市の人口は減り続け、大垣駅前商店街は消滅し、商業は衰退し続け、公示地価は20年前の半値以下に暴落した。それなのに、こんな大きな市役所が必要なのか?

 垂れ幕の「私たち大垣市民は人権を尊重する街づくりをすすめます」は12年前と同じである。12年も経って、まだ人権は尊重されていない状態だ。つい最近まで、元気ハツラツ市行事で児童生徒への虐待が行われていた。「人権を尊重する街づくり」を阻害しているのは、大垣市の汚役人である。

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 12年前の大垣市役所(正面・東側)  2010年撮影

 この建屋は2019年まで存在した。

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 12年前の大垣市役所(裏面・西側)  2010年撮影

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 160年前の大垣市役所(大垣城)

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2023-03-18  久志能幾研究所通信 2645  小田泰仙

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