木育 積み木が崩れる時
今日(2月26日)、愛知県国際展示場(中部国際空港内)で開催際されていた「キャンピングカー展示会」に行ってきた。そのブースで山路徹先生の積み木展が開催されていたからだ。
その場所は、山路先生の知人のキャンプ場支援団体が、イベント会場の一角を提供してくれた。本来、このイベントの主催者がボランティア活動として場所を提供すべきと思う。山路先生はボランティアでこの活動をされている。
その現場で日本の教育の問題点を見付けた。
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「積み木」でエコプロダクト優秀賞
山路徹先生は、1996年、この「積み木」でエコプロダクト優秀賞(一般社団法人 産業環境管理協会)を受賞した。エコプロとは、毎年12月に東京ビッグサイトで開催されている環境配慮型製品・サービス(エコプロダクツ、エコサービス)に関する一般向け展示会のこと。主催は一般社団法人サステナブル経営推進機構と日本経済新聞社。
山路先生が受賞した同年、マツダがアイドリングストップで、エコプロダクツ大賞の「エコプロダクツ部門 国土交通大臣賞」を受賞した。マツダは企業の受賞だが、個人として山路先生が受賞したのは珍しいことである。
私は実際のイベント会場の積み木の実演を見るのが初めてであったので、興味をもち出かけた。当日は日曜日でもあり、会場は大勢の人がおり、その一角で10人程の子供達が積み木の積み上げに熱中していた。
あるお嬢さんの行動
周りの子供たちは、立法体の積み木をお互いに重ねながら、崩れないように積み上げている。それに熱中している。ほほえましい姿である。きちんと理屈にあった積み上げ方をして、忍耐強く頑張れば、高さ2mにも積み上げることが出来る。それで子供たちに理屈(物理)の大切さと忍耐の教育が出来る。
その中で、一人の女の子(5歳くらい?)が、両親に見守られながら積み木をしていた。しかし安定性のある積み上げ方ではなく、独自の方法で、積み上げることに熱中していた。理屈抜きに単に積み上げているだけだから、安定性に欠け、すぐ崩れてしまっていた。その繰り返しであった。
そこで山路先生が手を出して、「こうやると良いよ」とそのコツをその子に伝授すると、その子は突然泣き出し、父親に縋りついて泣きじゃく始めた。我々は唖然としたが、その若い母親が、「この子は女王様気分で育っているから、口出しするといつもこうなるの」と嘆いた。そして父親が子供を抱き上げ、あやしながら、外に連れ出していった。
躾の問題
私はそれで人生を見た。世には蝶よ、花よと育てられ、我儘一杯に育ったM子さんがいたことを思い出してしまった。親がきちんと躾けていないから、わがまま放題に育ち、国民に後ろ足で泥をかけるような振る舞いをするのだ。全ては親の躾教育の問題である。子供は親の後姿を見て育つのだ。
山路先生の積み木は、木を通して子供を育てるという「木育」である。だから、エコプロダクト優秀賞を受賞したのだ。積み木は単なる道具である。その道具からも、またどんなモノからでも学ぶ気があれば、学べるのだ。
役人の躾
それは大人の世界でも同じだ。大垣市の市長、役人や議員達は、自分達のやりたい放題にしている。ガツンと市民が鉄槌を下さないから、ますますつけあがりるのだろう。次の選挙で市民の声を伝えるべきだと思う。この狂乱物価のおり、ゴミ袋有料化を推進した首謀者たちに鉄槌を下すべきだ。ゴミは減っているのに、「ゴミが増えている」と大嘘をついて、ゴミ袋有料化をごり押しした。利権に目のくらんだ政治家どもは、市民の怒りが見えないようだ。
山路徹先生 「キャンピングカー展示会」会場で 2023年2月26日
2023-02-26 久志能幾研究所通信 2627 小田泰仙
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