磨墨智324 自分の評価価値を知ろう - 改
遅刻は、自分に対する軽視表現
相手の自分への認識価値を確認しよう。人は潜在意識で行動する。それがそのまま約束時間での行動に現れる。
自分の時間を大事にする以上、他人との約束時間、特に待ち合わせ時間を守るのも、間接的に大きな時間節約である。人さまの時間を尊重しない人間に、自分の時間の大切さは分からない。
曰く「遅刻は最大の拒否表現」。
それは人とのご縁を大事にすることだ。私は、人の評価にこの待ち合わせ時間の正確さである程度判断している。その人の持つ人格、人生思想、自分への評価(自分がどの程度大事に思われているか)に、高い相関係数がある。
縁起説
仏教の縁起説では、人生は縁の出会いで始まる。良い出会いが、良い縁を招く。だから良き出会いを求めばならぬ。またその出会いを良いものにする努力をしなければならない。それが、待ち合わせ時間を厳守する心掛けである。
未来の損失を防ぐ
あと36年しか生きられない、残り少ない人生で(?) 、付き合う人物を選別することは人生の密度を高くする。時間にルーズな人から将来受けるであろう時間損失を考えると恐怖である。時間は命なのだ。
またこのことの、私は自分へのけじめとして、待ち合わせで、電車で行く場合は必ず予定の一本前の電車で行く。そうすれば一つ乗り遅れても慌てなくて済む。現地で時間があれば、することはいくらでもある。
私は待ち合わせ場所を、なるべく本屋ですることにしている。ここは早く行っても、待ちぼうけを食っても、時間を有効に使える場所だ。また人を待たせると、どうしても受け身になる。人生では主体性が大事である。私は、人を待たせるより、待つほうが性にあっている。
出入り禁止
ある知人(経営研究会仲間)が会いたいと言うので、時間を指定した。相手の都合により、指定時間より1時間も早い時間で約束時間が決った。そのため私は図書館から帰宅する時間を1時間早めて帰宅した。当時、私は国家試験受験のため、図書館で毎日勉強をしていた。ところがその約束時間に自宅で待っていると、相手から電話がかかってきて、「今から1時間後に行っていいですか」という。時間に遅れることの謝罪はない。怒り心頭であったが、黙っていた。当日は大した用事でもない話で終わり、そつなく話をして別れた。私は彼の行動に呆れて、その知人とは黙って交際を絶った。
その御仁は、後日、私ががんで入院したとき、私の不在の家に、とんでもない不始末をしでかした。それで私は電話口で怒鳴りつけて、「二度と来るな」と通告した。そういう人は言わねば分からないのだ。
私がそんな立場なら、営業マンとして常識的に即刻お詫びに飛んでいく。最低でもお詫びの手紙を書く。しかし彼にはそんな気配もなく、その御仁とはそのまま絶縁となった。そんな気配りもできない心掛けでは、営業成績も上がるまいし、経営研究会に入会している意味もない。その人の行動一つで、その人の能力が分かる。
慶弔での待ち合わせ
特に大事な慶弔関係で出発する場合は、電車を1本か2本前の電車にしている。先日も慶弔関係で遠方に出かけたが、2本前の電車をめがけて行ったので、不都合があっても間に合った。それは当日が休日で、予定した電車のホームライナーが運休の思い違いだった。しかしそのミスには、全く影響を受けず、予定の電車に乗れた。これも予定より早めに行動をしたお陰である。
その話を相手にしたら、その法事に対してそこまで気を使ってくれたと、大層喜ばれた。そういうことに感じてくれる人は、付き合って心地よい。
----15分前の余裕----
「私の生涯の成功の全ては、他人より15分早く行動したことにある。」
19世紀初頭、ナポレオンのフランス艦隊をトラファルガー沖で壊滅させたイギリスの名将ネルソン提督の言葉
2023-01-16 久志能幾研究所通信 2590 小田泰仙
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