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2022年11月29日 (火)

108歳を目標(11/14) 医者からの洗脳を防ぐ

 

 病気という現象を抑えるには、病気になった原因を知らねば、病気は治せない。敵を知り、己を知れば百戦危うからず(孫子)。敵を知るより、自分が招いた病気の原因を知れ、である。病気の原因は敵ではない。病気とは、仏様が己の生活の不都合を教えてくれる啓示である。佛になったつもりで、病気の医学知識を持とう。 

 現在の大病院の医者は、病院経営というシステムの歯車に組み込まれて、最適の医療はできない。高価な最新医療機器を導入すれば、病院経営上でその償却をするため、また最新機器の稼働率を上げるため、必要以上に検査をすることになる。その検査が患者の健康に支障が出る場合もある。

過剰医療

 2007年に財政破綻した夕張市では、公立の病院が閉鎖されて市民は公的な医療を受けられなくなった。その結果、市民の死亡率は下がった。過剰な検査医療が無くなったのが原因であると推定される。現代医療の象徴的事件である。

 

父の手術での後悔

 父は85歳でガンが見つかり、全摘の手術をした。もし手術をせず、そのままで、緩和治療だけなら5年程は生きられたはずである。しかし手術後、他に転移して1年後に亡くなった。医師の勧める手術を盲信した私のミスであった。今にして思うのは、高齢者への手術は非常識であった。がん専門医は切りたがるのだ。患部を切ることに喜びを感じている医師は多い。病気は治りました、患者は死にました、である。私を手術したチームの医師の一人は、回診で雑談をした時、「切ることは好きだ」と言った。医師はそういう人たちなのだ。その方が、結果が出しやすいからだろう。最近の医師は成果主義に追われ、速く結果を出したいようだ。医は仁術ではなく、医は速術のようだ。

 医者だって人間だ。医者は聖人君主ではないのだ。多くの誘惑(成果欲、実績を上げたいなど)や職場環境(病院経営方針)で正しい医療方法が偏向されるようだ。だからこそ患者として、最低限の医療知識で、自分を守るため武装すべきだ。医者の言いなりに洗脳されては殺される。

 

CT検査

 例えばCT検査のように、放射線でガンが発生する場合もある。一億円のCT検査機器を導入すれば、一回3万6千円のCT検査費用から逆算して、数万回の検査をさせねば採算が合わない。資金回収に数年がかかる。だから回転を上げるため、必要以上にCT検査をさせられるようだ。私はがんの手術後3年経っても、年2回のCT検査を受けさせられている。CT検査の過剰反応で、肺がんを疑われ、昨年は4回もCT検査をさせられた。完全に年間の放射線許容値超過である。

 CT撮影でのX線量は、10ミリシーベルトである。年間3回以上CTを受けると、ガンが発生する確率が顕著になるという。

 2004年にイギリスの医学雑誌「ランセット」に「日本ではがん患者様全体の4.4%が、CTやエックス線の影響でがんになっている」という論文が掲載された。CTの影響でがんが12%も増えるという外国のデータも存在している。

 福島原発事故後に、国のご都合主義で引き上げられた限界被爆量は年間20mシーベルトである。今までは人の年間の許容X線量は、1ミリシーベルトであったのに。これでは、1回のCTで軽く限界被爆量を超える場合がある。

 2012年9月9日付“The New York Times”に「CTはレントゲンの600倍の放射能を放射して、10万人に104人の割合でガン患者を発生させる」との記事が掲載されている。

 

降圧剤

 また功名心溢れた大学病院の先生にかかれば、新薬の実験材料にされるやも知れぬ。

 医薬品メーカの紐付き先生は、対処療法でしか治療をしない。生かさず殺さずの治療である。その治療法が、薬が売れて医者側は儲かるのだ。その例が高血圧症の治療薬の降圧剤である。この薬では高血圧症を根治できない。

 私は20年間、降圧剤を飲み続けても高血圧症は治らなかった。その副作用で、記憶力が低下し、白内障になり、網膜静脈閉塞症になり、がんにもなった。久留米の真島消化器クリニックの先生に食事療法で高血圧症を治してもらった。

 

眼の病気

 私が白内障、緑内障、網膜静脈閉塞症になった時、医学大学の眼科で使うテキストを買って研究した。一冊3万円、2万円である。医学書は高いのだ。3冊で計7万円も散財した。しかし見えることは、私には命だと判断して、高価な医学書を躊躇なく買った。

 私ががんになった時は、癌関係の本を50冊ほど入手して研究した。その結果として、抗がん剤治療を薬物医師とけんか別れまでして拒否をした。高齢者で免疫力が低下している人間に、抗がん剤治療は適さないと判断したからだ。

 

鬱病

 私が現職の時、精神的な病のある部下を多く持たされたので、その面の本を買って研究もした。それは自分が鬱状態になった時、役立ち、自分で治した。

 

トヨタ式知的武装

 これらの弊害を防ぐのが、自分が自分の病気に知識を持つことだ。医師のように全ての情報を得る必要はない。国家医師試験に合格する必要もない。自分の病気だけピンポイントで勉強すればよい。だからそう難しいことではない。

 自分が受けている治療法に対して、なぜ何故を5回繰り返して、真因を探ることだ。真因が分かれば、治療法は容易に見つかる。

 そしてその治療も知恵を出して、歳を考慮して実施を考えばならぬ。知識だけではダメなのだ。それで私は父をなくした。

 病気を全てを医師任せにしては、長寿は達成できない。自分の城は自分で守れ。トヨタ生産方式の鉄則である。

 

2022-11-29  久志能幾研究所通信 2554  小田泰仙

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