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2022年9月18日 (日)

トヨタ車が「脱出ハンマー」に化身、神仏の慈悲、空港バス横転炎上

 

空港バス横転炎上

 2022年8月22日10時15分、名古屋市北区の名古屋高速道路・豊山南出口付近で、空港行きの大型バスが本線と出口の分離帯に突っ込んで、横転して炎上した。後続の乗用車もバスに追突し、2時間半も炎上し続けた。運転手と乗客の2人が死亡した。脱出できた7人は軽いけがですんだ。死亡者はバスの運転手と乗客一人で、死因は焼死であった。 

 当時、助かった7名の乗客は、割れた後部窓から脱出した。もし横転しても後部窓が割れず、脱出できなければ、全員焼死していただろう。

 

脱出劇 

 横転したバスから脱出するには、窓ガラスを割らねばならない。しかし前方は火の海である。バスが横転しているので、左側の窓は地面に接している。右側の窓は2.5mも上部にある。左右はバスの鉄の天井部と床部である。後部の窓ガラスは、開閉不可で簡単には割れない。車の窓は事故でも簡単に割れないように強化ガラスで出来ている。車内に窓ガラスを割る道具はない。バスが火災を起こせば、9人の乗客が助かるすべがないのだ。

 

奇跡 

 しかし、奇跡としか言えないことが起きた。後続車トヨタのアクアが横転したバスの後部ガラス部に追突して窓ガラスを割ってくれたのだ。

 追突時に、すこし右に逸れれば、バスの本体部分で窓ガラスは割れなかっただろう。あの状況なら追突を避けれたはずで、追突などしないはずだ。もしアクアが追い越し車線を走っていれば、窓ガラス部には追突せず、後部の下側に追突していただけだろう。アクアは走行車線を走っていたのが幸いした。

 

 その後部ガラスも三角形の小さな窓だ。その割れた後部窓ガラス部分から7名が脱出できた。バスが衝突時、2名が意識不明になっており、残った7名が助かったのは奇跡である。本当なら、全員焼死となる事態であった。

 要はトヨタのアクアが窓ガラスを割る「脱出ハンマー」という佛様に変身したのだ。これは日頃、神仏を敬う社是を掲げているトヨタに、神仏が救いの観音様の役目を与えたと私は解釈している。

P1090592s 炎上したバスと同形車種 名古屋高速の事故現場を走る

 追突しても、あの小さな後部窓にぶつかるのは奇跡だ。

  YouTube  6時ONE   より 

P10905361 

 ANN  NEWS  より   "ただのノア@Noa_Ark_03"さん撮影

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聖光寺で交通安全法要

 蓼科山聖光寺(長野県茅野市)は、トヨタ自動車が交通安全祈願と事故で亡くなられた人の供養、負傷者の早期回復祈願のために、建立したお寺である。その建立は、交通事故死者数が最高値を記録した1970年である。毎年恒例の七月の夏季大祭が執り行われる。2019年は、7月17日に交通事故者慰霊萬燈供養、18日に交通安全夏季大法要が、第49回目として執り行われた。来年で50年の節目を迎える。

 トヨタ自動車の豊田章男社長をはじめ関係役員とトヨタ自動車販売店協会などから450 名が出席された。以前から参加していたマツダの小飼雅道会長に加え、今回はスズキの鈴木俊宏社長、スバルの中村知美社長も参加された。

Photo

    聖光寺  協豊会ホームページより  2014年7月18日 

 下記リンクは2017年法要の記録

http://www.kyohokai.gr.jp/whats_new/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%82%92%E7%A5%88%E9%A1%98-3/2017/

      

トヨタのDNA

 この大祭は、トヨタの神仏への敬いの心の現われである。これは他の自動車メーカでは聞いたことの無い。これは豊田佐吉翁が、トヨタ自動車の創業者の豊田喜一郎氏に、「俺は織機で御国に尽くした。お前は自動車で御国に尽くせ」との遺言を遺し、豊田綱領に「神仏に尊崇報恩感謝」と記したように、神仏への敬いの心の現われである。豊田佐吉翁の頭には金儲けではなく、報国の精神があり、結果として事業が成功したのであって、金儲けがうまかったから、成功したのではないと思う。

 トヨタ中興の祖と言われる石田退三氏は、交通事故死者が1万人を超えていた交通戦争と言われた時代、会社の執務室に観音様(お地蔵様かも)の像を置き、毎日、犠牲者を悼み交通安全を祈念していたという伝聞がある。

 

豊田綱領 (豊田の5つの精神)

1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし

1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし

1.華美を戒め質実剛健たるべし

1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし

1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし

 

 昭和10年10月30日、豊田佐吉の6周忌にあたって、全従業員が整列した佐吉翁の胸像まえで、佐吉翁の信任が厚かった取締役支配人・岡本藤次郎が朗読・発表(試作車を完成させ、国産自動車生産の目処がたった時)

 

 社是に「神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし」とはなかなか書けない言葉である。その精神がトヨタのDNA中に流れているようだ。目には見えないご先祖や神仏を大事に精神が今のトヨタを創ったと思う。

 

豊田綱領からTOYOTA WAYへ

 現在、企業の不祥事が多発しているが、不思議とトヨタからは、そんな話が聞こえてこない。これもTOYOTA WAY(豊田綱領)を基にした経営理念があるためだと思う。今時、目に見えない神仏を敬えと社是で謳い、交通事故の犠牲者をグループ会社全体で法要の儀を執り行う会社は異様に映る。しかし、これがトヨタだと違和感なく受け入れられる。

 

 これが日産の社是や三菱ふそうの金儲け一本やりの会社から見ると、異様に感じられるだろう。そんな神仏を敬う社風から作られたトヨタ車が、三菱ふそうのバスに乗っていた乗客を救ったと私は解釈した。ありがたや、トヨタ教のご本尊様。

 私は目に見えないものに畏敬の念を抱いて生きている。拝金主義者から見れば、アホと見えるだろう。価値観の違う外国資本に支配された自動車会社の連中からどう思われようと、私は神仏を敬う社風から作られたトヨタ車を選ぶ。

 私は、これから創作するものは、神仏を敬い、祈りの気持ちを込めて創っていきたいと再決意した。

 

2022-09-18  久志能幾研究所通信 2494  小田泰仙

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