セントレア空港ピアノで、母の教えを思い出す
5月8日にセントレア(中部国際空港)に行ってきた。その一つの目的が、セントレアのロビーに置かれた空港ピアノを確認するためだ。
しかしそのピアノを見て少しがっかりした。中部地区の世界の窓口であるセントレアには、そのピアノの顔は相応しくなく、貧相なのだ。私がこのピアノを見た感想は「下品」である。
その辺の地方の駅に置かれたピアノならまだしも、国際空港の誰でも弾ける空港ピアノとして、考えてしまった。中部国際空港は、楽器産業の浜松の近くである。世界からも有名な音楽家も数多く訪れる。
このピアノはヤマハC1のようだ。聞けば寄付されたピアノという。なにか情けないと思う。
母の教え
私の母からは、「会社から出張で食事をするとき、会社から支給される金額相当の食事をしなさい。1000円の食事代なら、それ以下の食事をしてはならない。出張旅費を浮かそうと安い食事をすると、人が見れば、「あの会社はあの程度の金しか出さない貧乏会社」と見られて、会社の恥となる」と教えられらた。
会社にも、人にも「格」と言うものがある。それから外れると、社会から変な目で見られて信用を落とす。相応の会社や組織なら、分相応の振る舞いや身なりが求められる。
空港ピアノ
だから中部地区を代表する国際空港のセントレアに置くピアノなら、相応のピアノにして欲しいと思う。小さな街のストリートピアノではないのだ。そうでないと中部地区やトヨタの恥である。かたがピアノ、されどピアノである。だってセントレアに設置された立派な音楽ホールには、ヤマハSクラスのピアノが設置してあるのだ。セントレアはお金持ちのトヨタが作った空港である。空港ピアノを設置するなら、セントレアにふさわしいのピアノであって欲しい。
私が世界的な音楽家を出迎えたり、見送ったりするとき、自慢できるピアノが空港にあった方が中部地区の人間として誇らしい気がする。
以前に、チェリストのTIMMやドレスデントリオをお出迎えしたり、お見送りをした時を思い出し、その場で素晴らしいピアノで一緒に演奏できたらと思うと、ワクワクする。
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2022-05-23 久志能幾研究所通信 2389号 小田泰仙
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