佛はジェネリック薬品を飲まない
「佛」とは「人」に「非ず」と書いて「佛」である。「非」の端の部分が変形して「弗」である。つまり人ではない存在になったのが「佛」である。
医療用薬品は、新医薬(先発薬)とジェネリック薬品(後発薬)に分けられる。ジェネリック薬品(後発薬)は先発薬と同じ有効成分を含み、有効性・安全性が先発役と同等であると国から製造・販売が認められている。製造上や成分上で特許があれば、全く同じものは作れない。だから厳密には、ジェネリックは新医薬と同じではない。薬は基本的に毒である。だから急ぎで金儲け目的で作ったジェネリック薬品は想定外の副作用の危険性もある。
だから製薬会社の人間の中には、ジェネリック薬品は絶対に飲まないと言う人もいる。
法律的に、保護期間が終われば自由にその製法で薬を販売しても良いが、私は、井戸を掘ってくれた恩人(佛)に報いるため、決してジェネリック薬品は飲まない。
佛の汗
新薬を開発するには、人知を超えた大変な労力を要する。どこよりも早く、苦労して開発した新医薬(先発薬)には、開発者の血と涙と汗が籠っている。新薬の開発者は、人類にとって佛様である。だから私は安いからとジェネリックを使う気にはなれない。私は、研究開発の部門に席を置いていたので、先人の苦労を理解できるからだ。それを安易に真似して作り、販売する会社に違和感を覚える。
診療報酬ではジェネリック薬を使用すると、保険点数が加算される。だから、医者に行くと、必ずジェネリックの使用を打診される。私は決してジェネリックを使わない。
2022-02-16 久志能幾研究所通信 2306号 小田泰仙
「久志能」↖ で検索
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント