石油ストーブで人間を温める、感動と理動
先日、注文してあった石油ストーブが2022年1月13日に入荷した。これで大震災が起きても、凍死や低体温で死ぬ恐れは無くなった。大震災が起きた場合、危機管理として、まず命を守るのが鉄則である。
今の統計的予想では、南海トラフ巨大地震の発生時期は2035年±5年である。過去の震災を見ていると、冬に大災害に襲われるケースが多いようだ。阪神淡路大震災、東日本大震災も共に冬であった。大震災時、停電が6日間、ガスが84日間も止ると想定して、石油ストーブが必要と判断して石油ストーブを購入した。
体感
購入した石油ストーブに火を入れて感じたことは、やはり直接の火は暖かい!である。また炎を見ていると何か癒される。
今まで使っていた暖房機は、ガスストーブや石油ファンヒーターから空気を汚さないエアコンだけに変更をしてきた。しかし危機管理上で、少しその方針を見直しである。
危機管理
トヨタ生産方式では、部品の調達で一社発注はやらない。必ず2社発注である。一つだけでは、何かあったら全滅であるからだ。だからトヨタは、納品メーカが品質問題を起こすと発注量の比率を減らす。たとえば、2社で今まで50対50であったのを、30対70と変更になり、不具合を出した会社にペナルティが与えられる。だから自動車部品メーカーは品質維持に必死なのだ。なにせ自動車部品の品質は命に係わることだから。
その危機管理体制として、現在は朝の1時間だけ、石油ストーブに火を入れることにした。いつも使っていないと、いざという場合に使えない。石油を扱うのは面倒だが、危機管理として、石油ストーブを使うことにした。ロスナイも設置してあるから酸欠、二酸化炭素中毒の心配もない。ロスナイは、熱交換器付の換気装置である。
新しい知見
冬の外気温1℃の朝、自宅玄関の室温は8℃である。居間の室温は13度である。ところが、玄関の横にあるピアノ室兼書庫の室温は20℃である。
何故かと考えたら、断熱と蓄熱がその理由であった。ピアノ室として防音対策をしているので、断熱にも効果があるようだ。
また書籍重量が総計で約4トンもあるので、本が空気を含んで昼間の暖房で蓄熱され、その熱が就寝してから8時間後でも、その温かさを維持してくれるようだ。
人間の温かさ
本は温かいのだ。文学作品、哲学書、歴史書で人生を学べば温かくなる。読書で蓄積した蘊蓄が、ほのぼのとした人間味を醸し出してくれる。
感動と感謝、理動の人生?
どんなに極貧の寒い時代、劣悪な環境の時期でも、心だけは大事にしよう。心を動かす「感動」があれば、その熱情で極寒の人生を明るく開拓できる。感動があるから人に対して「感謝」が出来る。
しかしどんなに理性で働いても、「理動」では、社会も人も何も動かせない。「理動」で人生を開拓した人など、聞いたことがない。なにせ「理動」という言葉がない。当然、恩恵を受けても「感謝」の念など起きない。高学歴の人は理性的で冷たいのだ。小学校しか出ていない松下幸之助翁は、苦労をしたから人の機微が分かるのだ。だから大松下電器を作れた。
ところが、テストで良い点を取るためだけに学んで、有名大学に入ったから、権力の座に就いてもエリート達は冷たいのだ。人間味がないのだ。その理由がわかる気がする。そんなエリートが地方都市の市長になると、その市は没落する。大垣市のように。
日本の首相も東大卒の場合に、冷酷無比の決断をした例が多い。例えば宮沢喜一は天安門事件を容認した。彼は人民の痛みが分からなかった。そこからC国の暴走が加速した。
馬場恵峰書
2022-01-14 久志能幾研究所通信 2272号 小田泰仙
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