自分が豊かになれない原因、日本が貧乏になった原因
日本経済の停滞
この30年間、日本人の給与が上がらなかったのではない。企業が上げなかったのだ。「日本人の給与が上がらなかった」と報道するから、その責任が曖昧になる。
それはグローバル経済主義狂に汚染された大企業の責任である。個人の行動に当てはめれば、そのままでは貧乏になることが分かっていて、行動しなかったのだ。
だから企業は労働者へ払うべき金が浮いたから、内部留保は増大した。従業員の給与はこの30年間上がらなかった。欧米の給与は2倍に増加している。
大企業は正社員を減らし、派遣労働者を増やし続けていた。だから全日本で見れば日本人の年収が上がらなかった。非正規社員が増えたので、給与が上がらないから、若者が結婚できず、子供が増えないのだ。それが少子化の真因である。金が市中に回らないから、日本経済の活性化が出来なかった。
企業の投資先
企業は出すべき金を労働者に出さず、内部保留にして、未来の投資をしなかった。最大の投資先は人財なのだ。成長しなかった企業の生きざまは、現代の年金生活の老人のそれと同じである。
老後?
老人は「老後」?を心配して、金を銀行に蓄えて、なるべく使わないようにしている。だから金が市中に回らない。お金は経済の活動の血である。それが回らねば、壊死する。それが、日本経済が停滞している原因である。老人が今の5%分の金を余分に使えば、すぐ景気は回復する。
生涯現役で働けば、「老後」は存在しない。その教えを、馬場恵峰先生は後ろ姿で示してくれた。
他山の石
日本の企業を他山の石として考えよう。日本企業の失敗から、自分の活動を反省しよう。自分が金持ちになれなかった原因は、自分が貯めるばかりで、使わなかったことにある。お金を使わないと今後、ますます貧乏になっていく。お金とは、経験智を取得するための費用である。経験智が増えれば、稼ぐ力が身に付く。
お金を自分の財布から感謝の念で送り出せば、未来にお金がお友達を連れて帰ってきてくれる。
お金はお足である。足止めすれば、腐ってくる。腐ったものをあの世にも持って行けない。お金を子孫に残せば、却って子孫を不幸にする。自分が稼いだ金は自分で使うべきだ。
母の思い出
これを書いていて、母から指導されたお金の使い方を思い出した。「会社で出張時、昼食費が千円支給の場合、金を浮かすために、500円のモノを食べてはならない。千円の料理を食べること。外に出れば、平社員でも会社の代表だ。それが500円のモノを食べていては、他人が見れば、あの会社は500円のモノしか食べられない貧乏な会社と思われてしまう。それでは会社にも自分のためにもならない」である。
私はその教えを守り、つい高いものを食べていた。それで肥満になったのは、愛嬌?
馬場恵峰書
2021-12-01 久志能幾研究所通信 2225号 小田泰仙
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