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2021年12月17日 (金)

論文発見「南海トラフ巨大地震、発生時期予測」

 

 探していた表記論文を見付けたので報告する。これは電気学会の機関紙に投稿された論文である。この予測の数値は科学的な統計計算から導き出した結論である。

 私も会社時代は、SQC(統計的品質管理)教育で統計学を学ばされて、その社内講師もさせられた。だからその知識の一通りは頭に入っている。

 だから統計解析を利用した地震発生時期予測には、すぐ納得させられた。その論文を添付します。

 

添付ファイル「津波堆積物から読む巨大南海地震」

29_887.pdfをダウンロード

 

私の受けたSQC教育

 添付の写真は、私が受けたSQC教育のテキストである。このテキスト分だけの研修として授業を受けた。すべて会社のお金であり、会社の時間を使っての教育である。今にして、そういう教育をしてくれた会社に感謝である。会社は私を育ててくれた。それで統計的知識を得た。その恩はどこかに返さねばならぬ。

 だから南海トラフ巨大地震の発生時期の統計的な予想論理が納得できる。その確率も納得できる。

 

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  今でもSQCのテキストや資料は大切に保管している。

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田口玄一博士

 自慢できるのは、田口玄一氏から直接、「実験計画法」の授業を受けたことである。私の力ではないが、今更ながらそのご縁に感謝である。田口玄一氏は、自動車産業への品質管理で貢献したとしてアメリカ自動車の殿堂入りをした品質管理の第一人者である。まさにレアなご縁である。その第二期目からは、社内講師に切り替えられたので、私の後輩は田口氏の授業は受けていない。だから私は田口氏から直々の指導で幸せであった。ただしその後、社内講師の一人に引きずり込まれたのは、当時は迷惑と感じた。しかし人に教えることは、自分の成長に最大の利益となった。それを実感するのは、ずっと後年のこと。

 こんな濃厚な教育を社員にできる規模の会社の入社できたのは、幸せであった。当時はそんな気は全くなかったが、退職後に分かる境遇である。濃厚な教育を受けた社員のいる会社は強い。

 学べば必ず得るべきものがある。生涯、学びである。

 

 大垣の企業を見ていると、そんな社員教育をする力のある会社はないようだ。大垣の小川敏前政権と石田現政権は人に投資をしない。児童生徒一人当たりの教育予算は県下最低レベルである。だから大垣は発展しない。

 

田口 玄一(1924年 - 2012年)は、品質工学(タグチメソッド)の創始者で日本の工学者。

 タグチメソッドは1980年代のアメリカ合衆国の技術停滞打破に大きく貢献した。これにより「アメリカを蘇らせた男」と呼ばれ、日本人として3人目のアメリカの自動車殿堂入りを果たした。また、日本でも多くの支持者によって品質工学会が設置されており、2年間で200事例に適用し、100億円以上の効果があった企業もあると言われている。

 この項、wikipedia「田口 玄一」2021.12.17 より

 

SQC教育の成果

 このSQCの知識とパソコンの技量で、研削シミュレータを業務外で開発した。その結果を社内のSQC成果発表会で公表したら優秀賞を獲得した。その後、この研究内容が『固有技術を伸ばすSQC活用事例集』(日本規格協会)19事例中の一つに掲載された。この書は日本経済新聞の1992年度の日経図書賞を受賞し、社内で社長表彰を受けた。

Photo

039a25591s 馬場恵峰書 陶板への書

2021-12-17  久志能幾研究所通信 2241号  小田泰仙

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