全自動洗濯乾燥機の故障、予防保全と家の知見獲得
予防保全で洗濯機のサスペンションを交換
今回、洗濯乾燥機のセンサー部が故障した。購入後7年を経過した洗濯機であったので、その補修部品の在庫の有無が心配となった。幸い部品は在庫があり、修理が出来たが、他の部分の故障も心配となってきた。今回の故障を機に、サスペンション部のスプリングとダンパーを予防保全として交換した。
ドラム式全自動洗濯機の洗浄タンク部は上部と下部がスプリングで支持され、左右はスプリングとダンパーで支持されている。自動車のシャーシ部を、サスペンション部が支え、走行時の振動を抑えていると同じ原理である。
家電製品の保証期間
洗濯機の補修部品の法的保管期間は、製造打ち切り後5年である。全自動ドラム式洗濯乾燥機の使用条件が過酷なので、メーカ保証期間は長くて5年である。エアコンの10年保証とは違い、短い。
先日、自宅の7年間使っているドラム式全自動洗濯乾燥機のセンサー部が故障した。部品の保管期限を過ぎていたので、買い直しを覚悟した。
幸い、センサーの故障ではなく、センサーを感知する部品(糸くずフィルターホルダーのツメ)が折れていたために起きた故障であった。幸い、その部品の在庫が有ったので、ドラム式全自動洗濯乾燥機の買い替えは回避できた。
買い直しと言っても、現時点では、価格は20万円弱だし、パナソニック製の高級品なら35万円もする。そんな高価な家電が6、7年で買い直しでは悲劇である。
そんな製品の保守部品の保管義務期間が製造打ち切り後、5年ではおかしい。法律が間違っている。それではメーカ保護優先で、消費者保護になっていない。
次回の故障対応、予防保全
次に故障したら部品がない恐れがあるため、メーカでの修理を拒否される。それで買い直しとなる。ドラム式洗濯乾燥機の部品の中で、このサスペンション部は振動を抑えるため、過酷な使用条件で故障もしやすい。その保証期間も5年なので、その予防保全として、洗濯ドラム部を支えるサスペンション部の交換を検討した。在庫を確認してもらったら、全国で200個はあるとのこと。12月20日、交換した。交換費用は約5万円である。
それを交換して洗濯時の騒音が少し小さくなったし、次に壊れる期間が長くなったはずである。次の買い替え時までの期間が延び、出費が抑えられたと推定できる。過酷な使用条件の機械は、予防保全が大事だと思う。
家を建てる時の新たな知見
修理に来たメーカの担当者は、私の家の洗濯機が家の外部に置かれているので、洗濯機にとって環境的に良いと褒めてくれた。新たな知見である。
過酷な環境
最近の住宅では、家の中に洗濯機を設置する家の構成となっている。人間様には極楽環境だが、それは洗濯機には悪い環境だという。つまり洗濯機を高気密家屋の中に置くと、湿気で洗濯機の電子部品が早く痛むという。最近の全自動洗濯機は、パソコンと同じで、電子部品の塊である。それが湿度の高い場所に置かれて稼働させると故障の原因となるという。
またドラム式洗濯乾燥機のサスペンション部を交換しようとすると、家の中の狭いランドリー室では無理で、家から運び出して工場で交換になるという。幸い、自宅は、ランドリー場所が家の外にあるので、修理用のスペースがあちりその場で交換作業が出来た。機械は壊れて当たりまえ。その時のことを想定して、準備をすべきである。
つまり家の中にランドリー室を設けるのは、考えものである。次の家を建てるなら、それを考えて家の設計をすべきだという新し知見を得た。
2021-12-23 久志能幾研究所通信 2247号 小田泰仙
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