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2021年8月14日 (土)

記録的豪雨到来、大垣の放漫行政で治水が大心配

新築の大垣市役所だけは大丈夫。

大垣行政 治水放置 市民4年(死ね)  寝て暮らす

市民は心配で寝られず

 

 今回の大雨は、近年まれにみる豪雨予想である。来週いっぱい前線が停滞し、雨が降り続くようだ。飛騨地方の河川が氾濫している。それが数日後に西濃地区に押し寄せる。4年前の悪夢の再来が心配だ。

 前回(2017年10月23日)の大雨時に 室本町アンダーパス、林町アンダーパスが水没した。大谷川が氾濫し、大垣市西部地区が冠水した。

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 当時の市長と国会議員が現地を視察したとの記事が、おお威張りで「大垣市広報」に掲載された。それでどういう対策をしたかの報告は全くない。その後の経過も全く報告がない。

 噂で聞けば(公式発表無し)、室本町アンダーパス水没の原因は、排水ポンプの保守が大垣市の怠慢で放置されていて、肝心な時にポンプが作動しなかったという。それの対策を大垣市連合自治会が当時の市長小川敏に対策を申し入れた。その後の4年間、大垣市からの事後報告は一切ない。前市長は、その後始末をせずトンずらである。長として国の治水を預かる長として、市長の風上にも置けない。

 

水を治める者は国を治める

 国(都市)の長の最大の勤めは、住民の命を守ることだ。水を治める者は国を治めるという。昔から政治を預かるものの務めとして、河川の整備が最大の仕事であった。それができなければ、国は洪水に悩まされ、干ばつに苦しめられ、飢饉になり、年貢は徴収できず、民衆が領土から逃げ出し、国が亡びる。

 半世紀前に、松野幸泰知事は、伊勢湾台風を教訓とした治山・治水等の安全な県土づくりのほか、“道路知事”とも呼ばれるほど道路整備等の産業・生活基盤の整備に重点を置いた基盤づくりを進めた。河川の堤防の補強工事をしてくれたので、それ以来大きな堤防決壊等もなく経済活動が出来て、平和に暮らしてこれた。いまはその資産の食いつなぎをしているだけだ。新たな産業・生活基盤事業を行う必要がある。今の政治家は、それに少しも手を付けない。

 現代社会の血液は流通である。流通の血路が道路である。都市で道路が水没すれば、経済の血が止り、都市が死ぬのだ。その基幹道路の室本町アンダーパスを頻繁に水没させて、行政の長が平然としてるし、その対策もこの4年間、全くで来ていない。後任の市長もそんな気がないようだ。

 

危機管理

 問題が起きれば、まずその「火」を消した後、原因を究明し、再発防止対策と恒久対策をとるのが、危機管理の定石である。大垣市行政は、それを全くやっていない。事故に対する対策と再発防止とその報告が市民にまともに出来ないようでは、無能政治である。

 まず、対策はどうしたのだ? その報告がこの4年間、全くない。大垣市広報、岐阜新聞、中日新聞を見ていても、何も情報がない。

 市民として、問題(水没、冠水)が起きたら、その対策をどうするかではなく、まず原因とその恒久対策を報告してもらわねば、心配で心配で夜も寝られない。

 大垣市の役人は、自分達だけ豪華な水害対策をした安全な新市庁舎に引きこもっているから、市民生活が水没しても知ったことではないのだろう。

 

私は危機感を覚え、当時の状況を下記ブログでの報告した。それから状況は変わっていない。

 大垣市道路行政の失政と対策   2017年10月23日 (月)

マッチポンプの大垣市長   2017年10月30日 (月)

 

 

2021-08-14   久志能幾研究所通信 2119  小田泰仙

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