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2021年7月21日 (水)

異界にスワップ(=イノベーション)

 

 今は時代の変革期で、経済、生活スタイルが激変して、日本はその変化に追いつけず、一流国から三流国に転落しつつある。見識ある人は危機感を抱き、みんな「変わらなきゃ、変わらなければ」と大騒ぎしている。しかし、変われない。それはなぜそうなったかの原因を探さず、小手先の手段だけで変わろうとしているためだ。それでは変われない。

 変わるとは、自分自身のイノベーションである。イノベーションとは、技術革新と訳されるが、真意は「革新、新制度の導入」である。イノベーションをするには、表面的な革新ではなく、根本から変えないと変わらない。

 企業で言えば、生産の革新、新生産体制の導入である。フォードが馬車にイノベーションを起こしたのは、より早い馬を調教することではなく、ガソリンエンジン付きの車を開発して、移動手段にイノベーションを起こした。

 GAFAが急成長したのは、ITを活用して、仕事のやり方を革新したからだ。

 

 Innovateとは、新しく取り入れる、始めるが原意である。

 Innovation :Introduction of new ideas or methods

                                Longman 英英辞典

 

自己イノベーション

 そういう革新を、自分自身はしているだろうか。人間で言えば脳の深層部の意識改革をしないと、変われない。人間にとって変わらず、今までどおりが一番楽なのだ。人間は楽な道を選ぶのが本能である。今まである習慣を続けると、そういう現状維持の決断を日に20回して、50年間で50年×365日×20回=365,000回も決断の練習とその固定化をしてきた。そのカチンカチンの固定観念は、「変わらなきゃ、変わらなければ」とお題目を唱えるだけで、打ち破れるはずがない。

  ITツールの導入だけで、組織が変革できるわけがない。新興宗教のお題目を唱えるだけで、変われるはずがない。

 固定観念を壊すのに、痛みも苦しみをあるはずだ。その苦しみを避けて、自己イノベーションが出来るわけがない。その痛みや苦しみは、倒産、死の病気、離別等の苦しみがあって初めて、変われる。私もがんになり、死の淵を経験して変わることが出来た。

 

宇宙根源の法則

 本当に変わりたいと思うなら、地獄界から天上界に転位するくらいのエネルギーを出さないと変われない。天上界から地獄界へは簡単に転落できる。しかしその逆は宇宙根源の法則に反するから、大変なエネルギーがいる。そんなに簡単に変わってもらっては、新興宗教が不景気になってしまう。迷える羊がいないと新興宗教界も困るのだ。

 

私のイノベーション

 私は今まで地獄界の理性の世界で生きていた。理性と正義を突き詰めると鬼にならないと生きていけない。その世界は数値で成果を表し、金儲けで生きていく界である。グローバル経済主義の競争社会である。利己主義の世界である。精神的に下等な世界である。

 今はその過当競争の地獄の世界から、競争のない世界、精神性の高い世界、感性の世界、芸術文化の世界、数値では表せない世界への異転を目指している。私が目指すイノベーションは、地獄界から天上界への異転である。

 

             精神性高い (感性の世界) 

              |

    畜生界  →    |      天上界

              |

              |    芸術・文化の世界

              |    宗教の世界

  人間性低い       |          人間性高い

―――――――――――――――――――――――――――

              |

         ↗     |       ↑

   地獄界        |      人間界

  成果主義        

  利己主義、金儲け    |

           精神性低い(理性の世界)

 

 2021-07-21   久志能幾研究所通信 2096  小田泰仙

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