囚われの器 毎日がエイリアンとの戦争だ
毎日がテレビという怪物との戦争である。敵はコスプレの達人である。敵は、金儲けしか頭にない醜い心を美しい顔の仮面で隠し、美味しい餌をぶら下げて毎日、テレビに出現して日本人の脳に肥満と痴呆の毒を植えつける。植えつけられた本人は、その害の意識が全くないのが、余計に恐ろしい。その毒が回るのは20年後なのだ。現在、20年前に比べて肥満が30%増、65歳以上の認知症が15%、肥満が原因で糖尿病、高血圧、ガンが増加の一途を辿っている。
この40年間で、がんが4倍、医療費も4倍の43兆円に急増している。実に国家財政の4割を占める。税収は60兆円しかないのに、である。エイリアンの繁殖である。
エイリアンの跋扈
テレビを見始めたら惰性で、ワイドショーを見て、痴呆的なタレントの政治放談、事件の解説、芸能界スキャンルを嬉しそうに放映する風景(人の不幸を喜ぶ風潮)、グルメ情報の氾濫等にドブ付けである。これに付き合えば知性は確実に劣化する。
その片棒を担いだのが「みのもんた」を筆頭とするワイドショーの司会者達である。「みのもんた」が『週刊現代 2014年9月6日号』で謹慎中に考えたことを告白している。あれだけ毒舌を駆使して視聴者を引きつけた本人にしても、己が操られて日本人を劣化させたかの罪の意識はかけらもない。彼は、客寄せパンダとしてテレビ界に操られただけである。「私なら現代の事件をこう切る」と偉そうに言うのだが、たかが口先だけのバラエティ司会者に、日本を良くする力はない。親の後ろ姿を見て息子は育ち、窃盗罪を犯すケモノに脱皮した。
毒舌で客を引き寄せて視聴率が上がり、CMで視聴者の脳に毒を注入でき、脳を麻痺させて肥満の原因となる餌(スナック菓子、清涼飲料水、加工食品等)が売れれば、「みのもんた」に払う数億円の出演料など安いもの。数億円の出演料にはワケがある。それ以上に食品メーカ、薬品メーカが儲かっているからだ。メーカのほうが知恵者である。「私は寝食を惜しんで働いて稼いだのだから、とやかく言われる筋合いではない」と言うが、勤労者平均年収400万円の時代に、テレビ上の口先だけで年収数億円には、ワケがある。彼が稼いだ分だけ、日本が貧しくなる。医療費が高騰する元凶である。
現在は、テレビというバケモノは、新型コロナ禍の恐怖のあおりに余念がない。拝金好金類のワクチン製薬会社の片棒を担いでいる。新型コロナワクチンの目的は全員接種の金儲けで、新型コロナの終息は二の次であるようだ。
『エイリアン2』(1986年)シガニー・ウィーパ主演 FOX
エイリアンが人間の体内に卵を産みつけ、麻酔毒で動けないようにして人間の体を餌として成長する。エイリアンと戦う母としての彼女がカッコいい。
テレビを介してスナック菓子や薬で囚われて人間は肥満になり、メーカが金太りするさまは、現代社会の寓話である。
「命の器で創る夢の道」 p217
2021-07-11 久志能幾研究所通信 2086 小田泰仙
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