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2021年7月26日 (月)

人生とお墓の耐震対策(2/2)

 

 人が暮らすとは、日の光(日)の上で過ごすこと。お墓とは、過ごす場面が「土」の上になる。「暮」らすと「墓」は漢字下部の「日」「土」の違いで、生死が違うだけある。両方とも同じ意味である。漢字はよくできている。お墓の耐震対策も人生の耐震対策も同じである。

 

人生経営の地震対策

 会社経営では、経済環境の激変で経営基盤が揺さぶられることが多々ある。それで倒産する場合は、トップと中間管理職と一般社員とが一体感がないため、事件という激震が襲った場合、会社全体が烏合の衆になり、会社が崩れて倒産に至る。トップから一般社員まで一体となって守りの体制で取り組めば、どんな衝撃でも耐えられるはずだ。

 

 自身の人間構造でも、頭と心と体が一体となり、困難に立向かえば、人生で崩れることはない。心と体がバラバラで、肝が据わっていないから、小さな事故ですぐ挫折する。要は人生の覚悟ができていないのだ。人間が出来ていないのだ。己の戒がないのだ。危機管理ができていないのだ。

 

人生の仕事

 人生で最大の仕事は人間になることである。人は動物で生まれて、最低でも人間にならねばならぬ。しかし人は動物で生まれて、人間にまで成長できず、金だけを握りしめ、餓鬼もまま死ぬ人がなんと多いことか。

 人間として最高の出世とは、生きたまま佛になることだ。その手順がお経「修証義」に書いてある。曹洞宗道元禅師著「修証義」第三章「授戒入位」には、お葬式の手順が書かれている。それは亡くなった人が、戒名を授かり、授戒して佛になるための手順である。佛になるためにやってはならないこと、やるべきことが書かれている。死んだ人にその手順を読経で教えている。生きている人は、それに沿い、佛になる修行(事前練習)をすることだ。

 その件は、馬場恵峰先生のふた七日の法要(2021年1月14日)で、鏡園寺の住職様がお勤めの読経をして、参列者に説法をされた。それで私はふた七日の法要に参加して、初めてその内容を知った。70迄生きてきて、毎日「修証義」を読経しているのに、今までそれを知らなかったのは情けない。人生知らないことばかりである。

Dsc09930s   馬場恵峰先生のふた七日の法要  鏡園寺の住職様     2021年1月14日

 

「修証義」第三章 授戒入位

  授戒入位とは、お葬式で、来世で佛として戒(戒名)を授かり(授戒)、佛としての位を授かる儀式である。

 来世で仏道を歩むための戒めの名前が戒名である。

 佛としての第一歩は、佛・法・僧の三宝に帰依しなさい、である。

 (馬場恵峰先生の雅号が、「三寶齋恵峰」である。三寶とはこの佛・法・僧である。これは原田観峰師の名命である。凄い名前だと思う。)

 次が摂律儀戒 一切の悪不善を行わない。

 摂善儀戒 すすんで一切の善行を行う。

 十重禁戒 重要な十種の最も重い戒。

 第一 不殺生戒 生きとし生けるものの生命を大事にしなければならぬ。

 第二 不倫盗戒 盗みや不正を行ってはならない。

 第三 不邪淫戒 夫婦の道を乱してはならない。

 第四 不妄語戒 うそ偽りを言ってはならない。

 第五 不酤酒戒 迷いの酒や思想に溺れてはならない。

 第六 不説過戒 他人の過ちを言いふらしてはならない。

 第七 不自讃毀他戒 己の自慢、人の悪口を言ってはならない。

 第八 不慳法財戒 物でも心でも与えることを惜しんではならない。

 第九 不慎恚戒 激しい怒りで自分を失ってはならない。

 第十 不謗三宝戒 佛陀の教えをそしってはないない。

  以上の戒を受けることが仏門に入ることである。衆生が仏戒を受ければ、諸仏の位に入る。

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人の道

 現世でこの戒を守れれば「生き佛」様である。そうなれば、どんな人生の大災害や激震が起きても、動ぜず倒れることはない。この内容は、どの宗教でも言っている当たり前の戒律ばかりである。この教えは、本来、人が守るべき指針である。多くの人がそれに反して、欲にまみれ、道を外して歩いている。人は人の道、佛の道を目指して修行をすべきなのだ。そうすれば人生のどんな試練にも耐えられる。

Photo

馬場恵峰書    「修証義」第三章 授戒入位

 

2021-07-26   久志能幾研究所通信 2101  小田泰仙

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