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2021年7月25日 (日)

人生とお墓の耐震対策(1/2)

 

 東南海地震が数十年後には起きることが確実視されている。数十年後、私が、浮世から隠遁し、平穏に納骨室内で眠っているのに、住処のお墓が倒壊しては大変である。人生は生きている間より、死んだ後の方が長いのだ。お墓を改建した本人として責任問題である。そうなっては、ご先祖様にも申し訳ない。

 現在住んでいる家は築40年であるが、5年がかりで耐震補強のリフォーム工事をして耐震強度0.4から1.0に上げた(耐震基準では1以上が必要)。それにかかった合計費用は新築した方が安かった。その件が頭にあり、お墓を改建するにあたり、耐震対策を検討した。

 

耐震の為の本体構成

 阪神淡路大震災の時の墓地の被害状況を写真で見て、耐震構造のお墓にすることにした。石と石の間に心金を入れることで、倒壊防止になるとのこと。ところが松居石材商店の家のお墓が一体構成のお墓となっているのを見学して、一体構成のお墓構成に変更した。

 最初は、小田家のお墓だけの予定で進めたが、成り行きで3基のお墓全て一体構成に変更にした。価格が3倍に跳ね上がったが、トヨタの石田退三氏の言葉「悪いことに使うのでなければ、お金は何とでもなる」を思い出して、決断した。

 一体構成の墓石は全国で6基ほど存在するが(2015年当時)、3基全て一体構成の墓は、本邦初とのことになった。意図して本邦初にしたわけではない。これもご縁である。

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 阪神淡路大震災後の住吉墓地(日本石材工業新聞)

一般的な耐震構成

 下図は一般的な耐震構成である(松居石材商店のカタログより)。阪神淡路大震災以降に採用され出した構成である。それでもまだ半数にも実施率は達していない。普通のお墓はただ置いてあるだけの構成である。

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石屋さんのこだわり

 供養塔の製作にはエピソードがある。製作は中国の石屋である。残念だが、現在は中国の方が、石の加工技術は上である。石屋の松居さんがその仕上がり具合を確認のため中国に出張した。しかし現地で確認したら、供養塔の球面部の出来が悪かったという。どうしても納得できず、中国の石屋とやり合って結局作り直しとなった。供養塔が一体構成なので、球面部だけ作るわけにはいかない。最初から全部製作し直しである。えらいこっちゃ。

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 加工が終わり中国から入庫した墓石。これから字を彫る。三基とも一体構成。

   2015‎年‎10‎月‎21‎日(大阪の石材店で)

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一体構成の供養塔

 

通気穴

 お墓はお骨を土に還す装置である。その中が暗く湿気が多いのは、ご先祖様に申し訳なかろうと、納骨室の側面に通気口を空けることにした。ご先祖様の霊もこの通気口から出入りができるとの意図である。これは松居家菩提のアイデアを借用した。(将来、私もここから現世に遊びに行ける?)

 松居家墓の通気口はアルミ製の蓋である。松居家の墓石は白系の御影石である。それに対して当家の墓石が黒系なので、通気口の蓋が白っぽいアルミ製の蓋では、違和感があるため、蓋を同じ石材に材質を変更した。なおかつ、豪雨で側面からの雨の浸入にそなえて、通気穴の中央部に堰を設けた。お骨が水浸しになっては、辛かろうと思っての対策である。これは長年、機械設計・開発に携り、機械内部への切削液の浸入防止で苦労した経験があってこと。Photo_4 通気穴の中央部に堰を付けた

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 通気穴に蓋をした状態

 

 お墓の大きさ

 現状の自家の竿石サイズは9寸(約27.3㎝)であるので、その大きさを踏襲した。9寸は一般的なお墓の大きさである。それにあわせて供養塔、神道式の墓石の大きさを決めた。これにより供養塔と道仙氏のお墓が現状より大きくなった。

 2021-07-25   久志能幾研究所通信 2100  小田泰仙

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