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2021年5月24日 (月)

痴者の戯言「全社一丸となって頑張ろう」

「うちは小さくてもピッリと辛い。D社になんかに負けないぞ」

 

 上記は前職の社長や役員が口癖でよく社員に訓示していた言葉である。「全社一丸となって」とは聞こえはよいが、愚者の遠吠え、痴者の「万歳突撃」の叫びである。泥縄の経営である。それは、指導者の管理能力のなさと智慧のなさを表している。「全社一丸となって」頑張らなくてもよいように、危機管理をするのが賢者の経営者である。

 弱い組織をどうするかが指導者の役目である。織田信長は尾張武士が弱いことを知り尽くしていたから、鉄砲を使った。織田信長は知恵と素早い決断で、天下が取れた。

 

多様性

 画一性には成長性がない。そこには智慧がない。多様性こそ、成長の鍵である。そんなレベルの社長や役員が跋扈した会社は、30年後、競合他社に吸収合併されて市場から消えた。遠い昔、前職の会社はD社と同等レベルであったが、今ではD社ははるか上を行っている。当然の帰着であった。

 日本と大垣が衰退続けている原因は、その多様性を許容する余裕のない政治屋の偏狭さである。すべて役人ファーストの政治が原因である。国民は貧困になり、政治屋が私腹を肥やしている。

 

齟齬のある政策

 少子化にかこつけて、外人労働者導入を強力に推進して儲けている人材派遣業の元政府高官・竹中平蔵がいる。国賊ものである。その分、日本の若者の雇用がなくなる。日本には188万人の完全失業者がいる。それなのに、外人労働者数は127万人である。企業がきちんと労働対価を払わないから、激安の給与の人材派遣業が跋扈するのだ。安い賃金の外人労働者を許すから、日本人の給与がそれにつられて下がる。ますます日本は貧乏になっていく。

 

少子化対策「万歳突撃」

 日本政府も大垣市も「全力で少子化対策をしてます」、「大垣市は子育て日本一です」と掛け声だけは勇ましく、実質は何もしていない。『大垣未来ビジョン』でも「大変だ、テイヘンだ」というだけで、具体的な政策はどこにも記述がない。

 大垣市は、幼児予算だけ目立つようにして、残った金を自分達の利権に使っている。大垣市の役人の給与は岐阜県一の高額である。役人が堕落しているから、少子化が止まらない。日本と大垣の没落が止らない。日本人の年収が下がり続けている。大垣市の公示地価が暴落し続けている。それが、この30年間の政策の答えだ。政治は結果が総てである。

 

真の少子化対策

 少子化対策で必要な対策は、子供が安心して生める環境作りである。それを増税、景気対策の愚策、教育費の削減(先進国中で最低のレベル)、正規社員の削減、派遣社員の増加、外人労働者導入、給与の30年来の減少等、全て政治家の劣化とそれに起因する政策の愚劣さが少子化の原因である。

 日本で子供を産んだら、地獄の苦しみがあるのに、だれが生むものか。一人を育てるのに4千万円がかかるのだ。

 大垣市の学校の教育環境は最悪である。大垣市の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低レベルである。3年前は学校にエアコンさえなかった。当時、エアコン設備率は2.1%で県下最低であった。岐阜県の他市はほとんど100%であったのに。大垣市民として恥ずかしい。

 

子育て以前の問題

 子育ては幼児期間だけでなく、子供が就職して独り立ちするまでである。それ以前に大事なのは子供を安心して生める体制づくりである。大垣市が、幼児だけ優遇したとしても、それは春画的対策である。今ではどこの市でもやっている。だから大垣市の施策は智慧がない。大垣市はこの20年間、無為無策無能の政治が続いて、大垣市の没落が続き、子供を安心して産める状態ではなくなった。また児童生徒一人当たりの教育費が県下最低になり、少子化に拍車をかけている。政治は結果が総てである。

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2021-05-24   久志能幾研究所通信 2032 小田泰仙

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