恵峰先生を偲ぶ会(3)希望という事業計画
「恵峰先生を偲ぶ会」で紹介された師の教育功績が下記である。
師は中国に自費で260回以上も渡航しておられる。中国は、馬場恵峰先生の尽力に対して正当に評価している。
それに比べると日本政府の対応が情けない。長崎県は叙勲を何度も申請したが、叶わなかった。日本では政治のコネがないと叙勲は難しいようだ。日本の叙勲の基準は、公的役職在任の得点の加算できまる。大学学長を〇〇年やって何点、公的委員会の役員をやって〇〇点、とその合計値で叙勲のランクが決まる。加算されるのは、単に在職の事実だけで、実績で世に貢献した話しではない。馬場恵峰先生は、そういう公的な役職を避けてきた。
日本の役人が「上から視線のお役人仕事」しかしなくなったので、日本の衰退が始まった。心の問題、使命感の問題である。日本に修身教育が必要だ。
渓流希望諸学校の建設
中国の浙江省でダム建設により、その土地の学校が水没した。学校の建設計画ミスで学校に行けなくなる子供たちが出た。当時、まだ貧しかった中国政府は各国に「希望」という名の事業計画で学校建設に寄付を募った。
1993年、その資金集めに尽力したのが、恵峰先生であった。恵峰先生が私財から必要資金の1/3を寄付し、それと同じ額を有志の方たちから集めた。中国政府が残り1/3を出して希望小学校が完成した。
1993年、恵峰先生は、その功績で初代の希望小学校の校長になり、以降、名誉校長を拝命した。
1997年 馬場恵峰訪中七十回記念で、北京中国美術館で個展開催
北京中国美術館は中国一の美術館で、そこで個展を開催できるのは半端な力量ではない。
2000年12月、中国杭州浙江省博物館にて個展を開催。
そのおり、人口4230万人の浙江省の名誉市民賞を授かった。浙江省は昔から文化人たちの憧れの地であり、現在でも文化の中心地である。
2002年 大村市より書の文化功労賞を授与。
2003年 浙江工業大学江学院の客員教授として招聘された。
2004年 中国桐蘆県より教育功労賞を授与された。
2012年 大村市国際交流活動表彰
長崎県波佐見町民表彰
2013年 長崎県民功労賞受賞(祖父、父、恵峰 三代県民表彰)
2021-05-16 久志能幾研究所 2023 小田泰仙
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