忘れ物をしよう (磨墨知150)
忘れ物は物事、考え事に没頭・集中した証である。それは仕事に没頭できたことの勲章である。将棋の世界でも、忘れ物をすれるくらい考えれば、一人前という話もある。時間の密度を上げるため、忘れ物をするくらい集中しよう。忘れもので損害が出ても、きっと仕事に没頭したことの成果でカバーできるはず。
対策
せめて没頭・集中しても忘れ物をしない工夫(メモや呼称)をすればよい。忘れた場合の救済処置(物に名前を書く)を取る対策をとればよい。パートナーにバックアップをお願いすればよい。
忘却は人間の徳性
還暦を迎えたら、若い時に比べれば短期記憶領域の老化が始って、すぐ忘れることを自覚しよう。要は物忘れが良くなる?のだ。人として忘れることは良いことだ。昔のことをいつまでも覚えていたら気が狂う。加齢すると覚えることが増えるもの。だから日記やメモや予定俵に記載すれば解決である。
老いを嘆くのではなく、臨機応変にその対応をすればよい。笑ってごまかせる人徳を身に付けよう? 人格が向上すれば、その度忘れの愛嬌が、人間味になる。惚けと愛嬌は紙一重。
しかし認知症になれば、自分を忘れる。考えず、頭を使って仕事をしてこなかったためだ。そうなれば人間ではなくなるので、ご用心。
2021-03-14 久志能幾研究所通信 1950 小田泰仙
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