神の逆襲に対して、愚直に思考錯誤 (磨墨知637)
考える行為も人生の生産活動である。試行錯誤するより、その前に思考錯誤して熟慮した方が、時間節約になる。頭の汗をかくことは重労働である。それを放棄するから、人生で時間を無駄にする。
考えたうえでの行動なら、失敗でも納得できる。それが智慧となる。
ダーウィンの法則
愚かな人間が試行錯誤を繰り返すが、神の手は、一瞬で問題提起と解決を示す。例えば、種が増えすぎ食料が不足すると、神は天災で種を襲い、その種の抵抗力を試す。抵抗力がなければ自然界から淘汰させる。それでその環境に適応した種だけが生き延びる。それこそが、天(神)が示した問題提起とその冷酷な解決方法である。その試練で強いものが生き延びるのではなく、環境に一番適応した種が生き延びる。
飽食で免疫力低下?
今回の新型コロナ禍でも、免疫力が低下していた欧米人が襲われる事態となった。飽食に起因する肥満、疾患に侵された高齢者が標的にされた(推定)。欧米人は、日本人やアジア人と比較して、飽食で肥満になっており、それがウイルスに対する免疫力を低下させたと推定される。日本人の新型コロナの感染率、死亡率は、欧米の1/50~1/100である。
各国の肥満率と新型コロナでの感染者数、死亡者数には相関関係があるようだ。応力は弱いところに集中する。自然界の理である。要は、欧米人は他の種を食べ過ぎた。天の理に反した狂った食生活を送ってきた。動物の一種である人間が、傲慢になり「理」に合わない生活をした、であった。要は「無理」をした。新型コロナは自然界(天、神)の逆襲である。昔に猛威を振るったペスト、天然痘でも、それが自然の淘汰であった。それでも生き延びた種が今の時代を作った。
各国の肥満率
米国 33.8%
英国 24.0
日本 3.9
OECD Update2012
先見の明
思考錯誤で、考えて考えても答えが見つからなくても、考える行為が人よりも先見の明(智慧)を天は与えてくれる。その答えは天(自然界、時間経過)が示してくれる。せめて、天が答えを教えてくれる前に、人よりも、考えて考えて、時流よりも先んずべし。そうすれば儲かりまっせ。
人と同じことをしていて、儲かるわけがない。
拝金主義で暴走して繁栄できるわけがない。
酒を飲み、飽食をして健康になれるわけがない。
目に見えない神仏を軽視して幸せになれるわけがない。
豊田綱領に曰く
1 上下一致 至誠業務に服し 産業報国の実を挙ぐべし
2 研究と創造に心を致し 常に時流に先んずべし
3 華美を戒め 質実剛健たるべし
5 神仏を尊崇し 報恩感謝の生活を為すべし
下記は神の手に比べて、愚かな私の思考工程である。愚かでも、人生でやり直しの無駄時間を少しでも無くす試みである。
1 問題は何かを考える。
問題と課題を混同しない。
火事の発生は問題。火事を起こさない体制作りが課題。
新型コロナ発生は問題。感染爆発が起きない体制作りが課題。
「いかに生活の糧を得るか」は問題。「如何に死ぬか」が課題。
自然現象と宇宙の理に合わせて考える。
2 その答えは何かを考える。
問題の答えと、課題の答えは違う。
自然界の中に答えがある。
3 その原因(真因)を考える。
当面の対処療法と根本対策を考える。
高血圧症に対して降圧剤は対処療法。
血管内のプラークを減らす取り組みが根本治療。
4 自分の実力で正解を出せるか、無理かを考える。
5 考える時間は3時間を上限として、答えが出なければ保留とする。
3時間とは、午前中の頭脳労働時間である。3時間考えて分からないことは、一週間考えても答えは出ない。考えても出来ないことをいくら考えても時間の無駄。
時間経過が、答えを出してくれる場合があるので保留。
当面、根本対策でなくても、一番無難な方法で対処する。
後日、真因を突き止め、根本対策をする。
例えば、「死後の世界は有りな、無しや」を考える。
この問題の答えは、一日考えても答えが出ない。一生かかっても出ない。自分の能力では答えが出せないことが分かればそれでよい。これは有史2000年間の永遠のテーマである。多くの宗教家が百花繚乱で持論を展開した。それでも未だその答えは分からない。
そういう場合は、自分なりに何方かに答えを決め打ちして、それに基づいて今を最大に生きる。神仏を信じても、無神論で通しても構わない。今を最大に生きていれば、何らかの答えをサムシンググレートが啓示してくれる。具体的に生きれば、具体的な答えを得る。それが一番無難な方法である。
馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」
久志能幾研究所刊
2021-02-09 久志能幾研究所通信 1916 小田泰仙
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