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2021年2月17日 (水)

ウサギを追いかける虎を演じよう (磨墨知138)

 

 ウサギを追う虎のように、獲物を追いかける時は全身全霊をかけて追いかけよう。油断をして中途半端にやるからチャンスを逃す。獲物とは、獲物そのモノだけでなく、人生のご縁のめぐり逢いもチャンスである。

 その時は、相手から「そこまでやってくれるのか」と涙を流して喜ばれるくらいに相手に精力を投入しよう。

 藤吉郎は織田信長の下足番の時、信長の草履を懐で温めた。だから天下を取れた。

 桶狭間の戦いで、織田信長は今川義元の居場所を通報した家来に法外な褒美を与えた。チャンスは情報が運んでくれる。情報も獲物である。核心の情報を全力で追いかけよう。

 

チャンスの女神の後頭は禿

 そんなことで全精力を使うより、虎視眈々とチャンスを待っていて捉まえた方が楽である。そのチャンスをチャンスとして認識する能力こそが智慧である。その能力を磨くのも人生を生きる力である。それがない人間は、生ける屍である。

 いつ死んでも後悔しないくらいに完全燃焼するエネルギーをチャンスに投入しよう。そうすれば仏様が、次のご縁を与えてくれる。そう私は信じて生きてきた。

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    馬場恵峰書

 

 上記の色紙を最初に見た時、欲しいなと思ったが、何故か躊躇して手が出なかった。後日、この色紙を探したが、見つからなかった。恵峰先生もどこにやったか記憶がないという。現在、所有者不明である。

 チャンスとの出会いは一瞬、一期一会である。もう一枚書いてもらえばよかったのだが、今となってはそれも叶わぬ。チャンスの大事さを教えてくれた色紙である。

 それ以来、欲しいと思ったら、即実行である。勢いが余って、昨年、第二の家まで買ってしまった。目の玉が飛び出るくらい高かったが、一年経った今、冷静に考えても正しい行動だと思い、後悔はしていない。もう後がないのだ。

 

2021-02-17 久志能幾研究所通信 1924 小田泰仙

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