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2021年2月12日 (金)

自燃する vs 燃えない大垣市長 (磨墨知126)

 

 人間は燃えているときに仏性を持つ。醒めた人間は悪魔のささやきに耳を傾け、悪魔に魂を売る。燃える情熱が時間と障害の壁を打ち破る。仏性は無限の時間を有する。燃える人には夢がある。燃える人間は、鬼神をも退けるのだ。

 新型コロナで神経質な妻から外出禁止令で、自宅に幽閉されると、燃えずくすぶり、その煙たさで認知症にまっしぐらである。燃えない人間と付き合ってもつまらない。そんな人間は、人生負のスパイラル降下である。

 燃える人間には生きる力があり、活力があり、免疫力があり、コロナを寄せ付けない。人生を拓くために、自分が燃えて、回りを巻き込み、上昇気流を発生させよう。だれも己のために上昇気流など作ってくれない。自燃とは自力本願である。

 

大垣の例

 東大出の卒業証書を貰うことが目的では、大学を卒業した時点で、人生の夢つくりを終わっている。大学卒業で燃え尽きである。そんなエリートと呼ばれる輩では、それではとても大きな仕事はできない。知識偏重で、創造的な仕事はできず、現状維持第一主義である。PDCAなどご法度である。何もしなければ安泰だ。それがこの20年間の大垣だ。エリートの立場では、挑戦はご法度なのだ。失敗でもすれば、経歴に傷がつくから、してはならないのだ。

 

エリートの詭弁

 2021年2月10日の小川敏引退の弁で「やり残したこととして、大垣駅前のリニューアル」を上げたが、やり残したのではなく、やる気がなく、やらなかったのだ。それも意図をもってやらなかったのだ。時間は20年間もあったのだ。

 やる必要もなかった121億円かけた県下一豪華な新市庁舎は早々に完成させている。それもオリンピックで資材が高騰している時期に、である。いつも節約節約といっていることと真逆である。

 市長の情熱ある鶴の一声で、何でもできるのに、大垣駅前のリニューアルなどやる気がなく、やらなかった。それを「やり残した」とはエリート臭の匂う詭弁である。そんなレベルの市長だから大垣は没落した。 

 

大垣衰退の歴史

 この激変の20年間、回りの環境は激変して、他市は大きく成長している。大垣はこの20年間、経済成長率マイナス1%であった。大垣の公示地価は半値以下に暴落し、この20年間で年率マイナス2.5%の成長である。商店街がシャッターを下ろす速度は、年率マイナス3%で、2001年当時、シャッターをおろしていたお店は20%ほどであったが、2021年現在、80%のお店がシャッターを下ろした。当時の見る影もない。

 アメリカの経済成長率3%、欧州は2%、日本は1%、大垣はマイナス1%である。エリートと呼ばれた市長の減点主義で、投資をせず、ケチケチで当たり障りのない政策が、大垣を衰退させた。燃えない市長が大垣没落の原因であった。

Img_64121s   馬場恵峰書

2021-02-12 久志能幾研究所通信 1919  小田泰仙

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