自分株式会社のR&D方針
私は、約30年前に読んだ「3Mに伝わるR&D語録」に触発され、「自分株式会社」のR&D部門長として、下記の方針で人生を取り組んできた。良かったと思う。それで今の私がある。
1 多くの経験と失敗をしろ
ただし再発防止をすべし。ノウハウ集を作るべし。
何ごともやってみないと分からない。
やってみてダメならやめればよい。
とにかく、自分の眼で、自分の足で、実物を体験することだ。
それをトヨタ生産方式では、現地現物という。
私の信条はフットワークの軽さである。
2 多くのアイデアを出せ
材料がなければ話にならぬ。だから多くの本を読む。
その結果が4トンの蔵書である。
3 人の意見に反対するなら代案を出せ
反対するなら、データでその非を証明する。
私はそれを徹底している。
野党みたいに何でも反対は愚者のやること。
反対には理性を持ってデータで証明すること。
4 百舌は百生せよ
過去の失敗事例を生かすべし。
出来ると思いついたから、手を出したのだ。
全くできないことは思いつかない。
神様は何かを変えろと言っているだけだ。
私のペンネームは「百舌鳥」
5 非力でカネも支援者もないなら、レッドオーシャンから逃げろ
ブルーオーシャンで戦え(競争相手のない市場を目指せ)
6 少し手を出して、少しずつ前進せよ
継続は力なり。
3年偉人、9年達磨、30年菩薩、50年神様
3Mに伝わるR&D語録
「制度」でなく「研究風土」が創造性を生む
◆失敗しないのは、前にすすんでいないことだ
◆船長は血出るほど舌を噛む(支援はするが、口は出さずにいる)
◆汝、アイデアを殺す勿れ
◆アイデアに反対するなら、材料を提出しろ
◆猫に九生あり(失敗したプロジェクトも誰かが自由な時間を使って継続)
◆先住民のいない市場を狙え
◆少し作って、少し売り、またもう少し作る
日経ビジネス 1993年5月31号 より
馬場恵峰書
2020-11-03 久志能幾研究所通信 1812 小田泰仙
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