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2020年11月 3日 (火)

自分株式会社のR&D方針

 

 私は、約30年前に読んだ「3Mに伝わるR&D語録」に触発され、「自分株式会社」のR&D部門長として、下記の方針で人生を取り組んできた。良かったと思う。それで今の私がある。

 

1 多くの経験と失敗をしろ

   ただし再発防止をすべし。ノウハウ集を作るべし。

   何ごともやってみないと分からない。

   やってみてダメならやめればよい。

   とにかく、自分の眼で、自分の足で、実物を体験することだ。

   それをトヨタ生産方式では、現地現物という。

   私の信条はフットワークの軽さである。

2 多くのアイデアを出せ

   材料がなければ話にならぬ。だから多くの本を読む。

   その結果が4トンの蔵書である。

3 人の意見に反対するなら代案を出せ

   反対するなら、データでその非を証明する。

   私はそれを徹底している。

   野党みたいに何でも反対は愚者のやること。

   反対には理性を持ってデータで証明すること。

4 百舌は百生せよ

   過去の失敗事例を生かすべし。

   出来ると思いついたから、手を出したのだ。

   全くできないことは思いつかない。

   神様は何かを変えろと言っているだけだ。

   私のペンネームは「百舌鳥」

5 非力でカネも支援者もないなら、レッドオーシャンから逃げろ

   ブルーオーシャンで戦え(競争相手のない市場を目指せ)

6 少し手を出して、少しずつ前進せよ

   継続は力なり。

   3年偉人、9年達磨、30年菩薩、50年神様

 

3Mに伝わるR&D語録

 「制度」でなく「研究風土」が創造性を生む

◆失敗しないのは、前にすすんでいないことだ

◆船長は血出るほど舌を噛む(支援はするが、口は出さずにいる)

◆汝、アイデアを殺す勿れ

◆アイデアに反対するなら、材料を提出しろ

◆猫に九生あり(失敗したプロジェクトも誰かが自由な時間を使って継続)

◆先住民のいない市場を狙え

◆少し作って、少し売り、またもう少し作る

    日経ビジネス 1993年5月31号 より

P10600161s

      馬場恵峰書

 2020-11-03 久志能幾研究所通信 1812  小田泰仙

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