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2020年10月 9日 (金)

バブルが終活の眼を歪める  相対性原理で観察

 

 遺産の相続税を軽減し、老後の生活のため、業者に踊らされてアパート経営に乗り出す小金持ちの老人が多い。しかし儲かるのは業者(不動産屋、土建屋)だけである。不動産屋が10年間の家賃の保証をしますと言っても、その分が10年後の落とし前として相場の家賃から減額される。不動産屋は損をしない。土建屋もアパートを建てるだけだから儲かる。損はアパートを建てた家主である。

 

 私の幼友達もアパートバブルに踊らされて、アパートを建てた。部屋が埋まらず、借金が1億円にもなり、その金利の返済で困っている。今は家が余って空き家が増え続けているのだ。

 

 儲かる話は、相対的理論で、相対的に見て相手が儲かるのであって、己が儲かる話などない。そんなに儲かれば、自分達だけでやるだろう。私が不動産屋なら、そうする。欲の皮が突っ張れば、眼のレンズが歪み、相対的な見え方を歪ませて見せている。

 

2020-10-09 久志能幾研究所通信 1779  小田泰仙

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