マイ「ホワイトハウス」を入手
老いの血迷いで、大人のおもちゃとして新事務所を入手した。それも衝動買いである。その新事務所のコードネームは「ホワイトハウス」である。
この家は、私のサテライトオフィスであり、迎賓館でもあり、書画の展示室でもあり、ミニ音楽堂でもある。
2012年頃からその入手を計画していたが、まさか本当に実現するとは思わなかった。やはり夢は見るものだ。特に土地や家屋は欲しいと言ってもご縁がないと手に入らない。今までに10件ほどの物件を探し回ったが、良き物件に縁がなかった。今回はたまたまご縁があり、とんとん拍子で入手できた。その朝に物件を見付け、夕方に買うと不動産屋に話した。我ながら、衝動買いに呆れた。単位時間当たりの購入金額の大きさは、過去最大である。良き時期に買ったと、今にして思う。もしあと2か月遅かったら、コロナ騒動で入手できなかったであろう。やはりご縁である。
決断
私は癌を患い、手術後に余命宣告を受けてから、考え方が変わり、決断が早くなった。どうせ何時かは死ぬ身である。あと40年は生きれない。やれるとき、買える時、会える時に、やっておかないと、死ぬ間際に後悔する。そのうち、金があってもやれない、買えない、食べれない、会えない時が来る。その時では遅いのだ。動けるうちに、やりたいこと、やれることをやり切って、後は野となれ山となれ、である。
馬場恵峰書
レクサスとの別れ
その反動として、資金繰りでレクサスとお別れであった。流石にレクサスとの2面戦争はできず、同時に所有する資金は無かった。
レクサスを欲しいと思っても、一度買ってしまうと、その「レクサス欲しい症候群」が、つきが落ちたように、無くなった。あの欲しい症候群は何だったんだ、という有様である。買わずにずっと欲しい症候群に罹っているより、買ってしまって、「ああこんなものか」と悟った方がよいようだ。もう二度とレクサスを買おうという気になれない。なんでも買える時に買うのが良き人生である。
大人の玩具
馬場恵峰先生に本件を報告したら、呆れられるかと思いきや、「老人は大人のおもちゃを買って、人生を楽しみ、元気になるべきだ。良いことだ」と褒められた。
馬場恵峰先生も60歳の時、家屋敷を担保に、1億円の借金を背負い、社会貢献として350坪の土地に日中文化資料館を建てた。その返済に24年間を要した。返済が終わるまで死ぬわけにいかぬと頑張って、84歳で完済である。それが恵峰先生の元気の秘訣であったようだ。
やはり師の後姿の影響は大きいようだ。馬場恵峰先生の影響を受けた3人の経営者が還暦を過ぎてから、1億円の投資をして新しい事業を始めた。それが私の頭にあり、私だって、と今回の事務所の購入となった。だから決断は早かった。持つべきは、良き師である。けち臭い師に付いていれば、今回の購入はなかったであろう。
2020-08-16 久志能幾研究所通信 1707 小田泰仙
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