持永天の教え 「右大回り、左小回り」
日本の道路の交差点で曲がる時は、「右大回り、左小回り」を徹底する。それが安全運転の鉄則である。
これは自動車会社の試験車運転訓練(テストドライバー訓練)で指導される事項である。また乗客の安全が第一のタクシーの運転手の訓練でも、この指導がされる。しかし普通のドライバーはこの件で、無頓着である。
右大回りの理由
交差点の右回りで大回りをすれば、もし信号無視の車が右から車が突っ込んできても、少しでも衝突までの時間を稼げるからである。その場合、左側よりも無防備な運転席側に相手は突っ込んでくる。だから身を守るために「右大回り」である。
左回りで大回りをすると、対向車線には入ってしまい危険である。だから左小回りである。
私の運転
私が買い物等で市内を走る場合、左回りで所用を済ませるようにルートを選ぶ。また近道ではなく、なるべく曲がる回数の少ない道を選ぶ。曲がるとか、止まるとか、事態が変わった時、事故が起きやすい。それを避けるために、できるだけ曲がらずに真っすぐに走る。
市内走行なら、燃費など無視である。それより安全第一である。私の車の燃費は一ℓ当たり5kmである。エンジンが温まるまでに、その日の所用が終わってしまうから。
人生道の方向転換
人生の岐路に差しかかり、右に回る(手間のかかる方向転換)場合、準備周到にして、曲がることが危機管理である。例えば転職、事業転換、人事異動等でトラブルが予想されることは、それが回避させる手段を周到に講じてから、方向転換をするべきだ。止ると思っていた相手が暴走してきたら、右小回りでは衝突である。
最も良い方法は、できる限り曲がらない人生道を走ること。曲がれば、摩擦が生じてロスが生まれる。
四天王、持永天
仏の世界でも魔物からご本尊を守るため、中門に四天王が四方向に立ち、本堂を守っている。邪悪な輩が跋扈する人間界なら、自分の命を永らえるため、自分自身が「持永天」として、広い目を持ち、知識という武器を持ち、法を日に何度も聞き、高い視野で世間を観なければ、自分の城は守れない。
「自分の城は自分で守れ」(トヨタ生産方式を作った大野耐一の言葉)。
己は自分を守って持永天になり切って、自分を守れ。行動せよ。此の世で一番大事なのは、己の体である。自分を大事にするから、他人様も大事にできる。テロリストは、自分を大事にしないから、自爆テロで、他人を巻き込んで自殺する。
なお、持永天とは、私が四天王を総合した力を持つ天として創作した仏様である。命を永らえさせ、それを維持する天の佛様である。自衛隊を意識して、持永天とした。
松本明慶大仏師作 広目天 高野山中門 _2015年04月25日撮影
松本明慶大仏師作 持国天 高野山中門 2015年04月25日撮影
2020-06-23 久志能幾研究所通信 1642 小田泰仙
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