小川敏の騙しの手口(?)を公開
小川敏に騙されないために
市長の小川敏は、新型コロナウイルス対策予算を補正予算として提出して、5月13日に大垣市議会で可決された。その報告が2020年6月15日付「広報おおがき」の「市長のかがやきメール」に自慢話として掲載された。このメールに典型的な詐欺のような表現が多用されていた。このメールは詐欺のような雛形資料として一級品である。
2020年6月15日付「広報おおがき」
1 派手なキャッチコピーがあれば注意しよう。
「緊急コロナ対策 ばんばろう大垣プロジェクト」と銘打っているが、中身がなくお粗末な対策である。仰々しい名前で、いかにもやっているように見せる詐欺的手法である。
今回の大垣市のコロナ対策費は、市民一人当たりに換算すると、海津市の10分の一以下である。
大垣市のコロナ対策費は、前回の大垣市制100周年記念行事の予算3億5千万円より少ない2億円2480万円である。大垣市制100周年は、日本全国どこの都市も自動的に巡ってくる100周年である。しかし今回のコロナ禍は歴史的大災害なのに、小川敏は雀の涙金の支援で胡麻化している。市民を馬鹿にするな。
自分たちが給与カットをしないことは、口が裂けても言わない。騙しのテクニックである。海津市は市長、副市長、教育長、議員が自主的に給与カットをしているのと大違いである。それでいて、小川敏らは経済的に年収が減っていないのに、特別給付金10万円を貰っている。
国がやっていることを、大垣がやっているように記載するのも騙しのテクニックである。
「かがやきメール」との題名も、騙しのテクニックである。このメールの何処が輝いているのか? 輝いていないから、後から突っ込まれないように「輝き」が「かがやき」とひらがなである。文字数が多いと人は心理的に騙されやすい。
2 細かい話を始めたら、疑おう。
細かい目玉の項目に目を逸らされず、全体として、その対策が、他市に比べてどういう位置付けかを考えよう。
今回は、大垣市の対策費は海津市の10分の1以下というお粗末さである。小川敏は、それから目を逸らすため、細かい項目を4つも展開して話をごまかしている。総額で見れば、スズメの涙金である。
このコラムの構成は、下記の4項目で、末梢的な話ばかりである。
1番目の項目は子育て支援
海津市より見劣りする支援だが、それを如何にも凄いと述べている。
2番目が中小企業の支援
国の支援と同じである。
3番目がプレミア商品券の支援
1割引きの商品券の販売などケチ臭い対策である。
海津市は商品券を全市民に配布している。
4番目が小中学校へのタブレット端末支給
これは国が指導している内容で、全国の市は全て同じ対応である。
大垣市が自慢する話ではない。何をいまさらである。
大垣市の学校のIT化は県下で平均より遅れている。
小川敏が教育費を自分たちの給与に振り向けためである。
3 結論がなければ、疑おう
その文章で何が言いたいかを探る。
細かい話を最初に持ってきていれば、それは騙しのテクニック
各論ではなく、市民一人当たりの金額で判断する。
総論、結論、全国でどういう位置付けかを確認する。
4 絶対額に惑わされない
市民一人当たりの金額で比較しよう。絶対額が大きくても、市民一人当たりに換算すると、真実が見えてくる。
大垣市のコロナ対策費は一人当たり1,415円、海津市のそれは15,149円。
大垣市の児童生徒一人当たりの教育費を100とすると、多治見市のそれは158。
それなのに、小川敏は「大垣は子育て日本一」と大嘘を言っている。
小川敏は、市民から寄付金として、毎年7.2億円も強要して集金しているが、市民にはこの新型コロナ対策費で2.2億円しか還元しない。これが小川敏の本性を表している。
コロナ対策費比較
大垣市 海津市
人口 158,832人 33,004人(2020年1月1日)
令和2年度一般予算 603億円 150億円
コロナ対策費 2億円2480万円 5億円
市民一人当たり対策費 1,415円 15,149円
一般会計に占める寄付金比率比較
令和2年度一般会計収入 うち寄付金額 比率
大垣市 603億6000万円 7.24億円 1.20%
岐阜市 1790億1000万円 2.10億円 0.12%
多治見市 417億5368万円 0.64億円 0.15%
高山市 422億3779万円 0.06億円 0.014%
刈谷市 607億8000万円 0.02億円 0.003%
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大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)
一人当り予算 児童生徒数
千円 大垣100で 人
多治見市 735 158 8,862
岐阜市 529 114 32,074
可児市 517 111 8,352
大垣市 465 100 14,400
各務ヶ原市 445 96 12,525
刈谷市(愛知県)918 197 11,120
5 表現に騙されないように
「~と思います」とあれば、定石の騙しのテクニックである。思うだけで、実際にやらなくても責任を問われない。小川敏の言葉には、この「~と思います」が多用されている。
この文章の末尾に、「継続的に暮らしや教育、経済などを支援してまいりたいと思います」とある。本来は、「暮らしや教育、経済などを継続的に支援します」とする。「~と思います」と書くのが詐欺的な(?)常とう手口である。
「継続的に」の形容詞の位置も故意的に配置されている。そう書けば、「経済などを継続的支援して」に関して、責任を問われない。責任逃れの表現である。
6 そのコラム欄の図を疑おう
コラム欄に顔をキャラクターにして載せるのは不要である。人の顔は年々変化している。それを似顔絵でごまかしているのは、要注意である。小川敏の顔が19年間も同じであるはずがない。今は老人特有のシミが顔に出ている。旨いものを食べ過ぎた肥満の顔である。小川敏自身が、公衆の面前で「私はメタボです」と自嘲している。
そのキャラクター図は洗脳教育の図である。そのスペースがあれば、もっと伝達することを書けるはず。大事なことを伝達しないための誤魔化しである。
2020-06-19 久志能幾研究所通信 1638 小田泰仙
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