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2020年6月19日 (金)

小川敏の騙しの手口(?)を公開

小川敏に騙されないために

 

 市長の小川敏は、新型コロナウイルス対策予算を補正予算として提出して、5月13日に大垣市議会で可決された。その報告が2020年6月15日付「広報おおがき」の「市長のかがやきメール」に自慢話として掲載された。このメールに典型的な詐欺のような表現が多用されていた。このメールは詐欺のような雛形資料として一級品である。

20200615

 2020年6月15日付「広報おおがき」

 

1 派手なキャッチコピーがあれば注意しよう。

 「緊急コロナ対策 ばんばろう大垣プロジェクトと銘打っているが、中身がなくお粗末な対策である。仰々しい名前で、いかにもやっているように見せる詐欺的手法である。

 今回の大垣市のコロナ対策費は、市民一人当たりに換算すると、海津市の10分の一以下である。

 大垣市のコロナ対策費は、前回の大垣市制100周年記念行事の予算3億5千万円より少ない2億円2480万円である。大垣市制100周年は、日本全国どこの都市も自動的に巡ってくる100周年である。しかし今回のコロナ禍は歴史的大災害なのに、小川敏は雀の涙金の支援で胡麻化している。市民を馬鹿にするな。

 自分たちが給与カットをしないことは、口が裂けても言わない。騙しのテクニックである。海津市は市長、副市長、教育長、議員が自主的に給与カットをしているのと大違いである。それでいて、小川敏らは経済的に年収が減っていないのに、特別給付金10万円を貰っている。

 国がやっていることを、大垣がやっているように記載するのも騙しのテクニックである。

 「かがやきメール」との題名も、騙しのテクニックである。このメールの何処が輝いているのか? 輝いていないから、後から突っ込まれないように「輝き」「かがやき」とひらがなである。文字数が多いと人は心理的に騙されやすい。

2 細かい話を始めたら、疑おう。

 細かい目玉の項目に目を逸らされず、全体として、その対策が、他市に比べてどういう位置付けかを考えよう。

 今回は、大垣市の対策費は海津市の10分の1以下というお粗末さである。小川敏は、それから目を逸らすため、細かい項目を4つも展開して話をごまかしている。総額で見れば、スズメの涙金である。

 このコラムの構成は、下記の4項目で、末梢的な話ばかりである。

 1番目の項目は子育て支援

   海津市より見劣りする支援だが、それを如何にも凄いと述べている。

 2番目が中小企業の支援

   国の支援と同じである。

 3番目がプレミア商品券の支援

   1割引きの商品券の販売などケチ臭い対策である。

   海津市は商品券を全市民に配布している。

 4番目が小中学校へのタブレット端末支給

   これは国が指導している内容で、全国の市は全て同じ対応である。

   大垣市が自慢する話ではない。何をいまさらである。

   大垣市の学校のIT化は県下で平均より遅れている。

   小川敏が教育費を自分たちの給与に振り向けためである。

 

3 結論がなければ、疑おう

  その文章で何が言いたいかを探る。

  細かい話を最初に持ってきていれば、それは騙しのテクニック

  各論ではなく、市民一人当たりの金額で判断する。

  総論、結論、全国でどういう位置付けかを確認する。

 

4 絶対額に惑わされない

  市民一人当たりの金額で比較しよう。絶対額が大きくても、市民一人当たりに換算すると、真実が見えてくる。

 大垣市のコロナ対策費は一人当たり1,415円、海津市のそれは15,149円。

 大垣市の児童生徒一人当たりの教育費を100とすると、多治見市のそれは158。

   それなのに、小川敏は「大垣は子育て日本一」と大嘘を言っている。

 

 小川敏は、市民から寄付金として、毎年7.2億円も強要して集金しているが、市民にはこの新型コロナ対策費で2.2億円しか還元しない。これが小川敏の本性を表している。

 

コロナ対策費比較

           大垣市     海津市

人口         158,832人    33,004人(2020年1月1日)

令和2年度一般予算   603億円     150億円

コロナ対策費     2億円2480万円   5億円

市民一人当たり対策費   1,415円   15,149円

 

 

一般会計に占める寄付金比率比較

  令和2年度一般会計収入 うち寄付金額 比率

大垣市    603億6000万円  7.24億円  1.20%

岐阜市   1790億1000万円  2.10億円  0.12%

多治見市   417億5368万円  0.64億円  0.15%

高山市    422億3779万円  0.06億円  0.014%

刈谷市    607億8000万円    0.02億円   0.003%

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大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)

      一人当り予算   児童生徒数 

         千円  大垣100で   人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120 

 

5 表現に騙されないように

 「~と思います」とあれば、定石の騙しのテクニックである。思うだけで、実際にやらなくても責任を問われない。小川敏の言葉には、この「~と思います」が多用されている。

この文章の末尾に、「継続的に暮らしや教育、経済などを支援してまいりたいと思います」とある。本来は、「暮らしや教育、経済などを継続的に支援します」とする。「~と思います」と書くのが詐欺的な(?)常とう手口である。

 「継続的に」の形容詞の位置も故意的に配置されている。そう書けば、「経済などを継続的支援して」に関して、責任を問われない。責任逃れの表現である。

 

6 そのコラム欄の図を疑おう

 コラム欄に顔をキャラクターにして載せるのは不要である。人の顔は年々変化している。それを似顔絵でごまかしているのは、要注意である。小川敏の顔が19年間も同じであるはずがない。今は老人特有のシミが顔に出ている。旨いものを食べ過ぎた肥満の顔である。小川敏自身が、公衆の面前で「私はメタボです」と自嘲している。

 そのキャラクター図は洗脳教育の図である。そのスペースがあれば、もっと伝達することを書けるはず。大事なことを伝達しないための誤魔化しである。

 

2020-06-19 久志能幾研究所通信 1638  小田泰仙

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