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2020年5月10日 (日)

講演会の講師の心得

会議の議長の心得も同じ

 与えられた時間内で、10分でも早く終ること。時間を超過するなんてとんでもない。それは時間泥棒。時間は命、一瞬一生。講演会・会議の主役は講師ではない、主役は聴衆である。聴衆の時間を奪ってはならない。

 命とは人生という舞台の間で使える持ち時間である。

 人生時間の価値は1秒1円である。

 社長の時間価値は1時間1万円である。

 

 明徳塾でも馬場恵峰先生は、必ず時間前に講義を終わった。それに対して大学の先生はその時間管理がだらしなかった。

 

時間オーバ

 講義時間を超過する講師は、時間管理ができていない。奢れる講師が自己満足で言いたいことを言って、時間オーバする。たかだか90分の講義で、講義ストーリを計画できず、話す内容の時間配分をしないのでは、己の人生時間も管理できない。

 会議が時間通りに終わらないのは、時計が遅れているのではなく、会議が遅れているのだ。会議運営の時間管理ができていないのだ。終了時間になったら、会議室から退室して、終り次のスケジュールの行動に移ればよい。遅れているのは会議であり、自分の人生時計ではない。

 

主役

 主役は聴衆である。脇役が上手でないと歌舞伎はうまく行かない。会社でも社長が頭でっかちではうまく行かない。

 自分の身の回りの整理整頓を。まず時間の整理整頓を。

 一瞬一瞬の積み重ねが一日となり、その積み重ねが一生になる。今そこの生き様が人生を表している。今が本番。

 

エピソード

 2015年4月、M経営塾ОB会が高野山大学で行われ、M社の元社員で某大学客員教授が講演をした。高野山の会場が出発地の京都から遠方であったので、事務局が段取りをして午前中の予定を少し前出しして、バスでの出発時間が少し早くなるように調整をした。なぜなら京都駅から遠隔地に帰る塾生も多くいるからだ。

 ところが何を勘違いしたか、その講師が「予定より時間が30分ほどあるので、もう少し喋る」といってくだらない話を続けた。講師の時間管理で、その講師のレベルが分かる。時間は命なのだ。自分が講師として喋るときは、心して臨みたい。

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  馬場恵峰書、

 本稿は、「太志塾」(2014年10月5日)で、馬場恵峰師が講演された内容を基にまとめました。

 

2020-05-10 久志能幾研究所通信 1579 小田泰仙

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