人生で最大の金儲け ~ 新型コロナ対策
人生で最大の金儲けとは、病気にならない生活を送ること。
そのためには、正しい生活をすること。
それが「新型コロナウイルス」への最大の備えである。
その基本は免疫力の維持である。新型コロナウイルスに感染した場合、免疫力が低下した高齢者の死亡率が極端に高い。その免疫力を維持するには、正しい生活が基本である。狂った生活、狂った食事が、免疫力を低下させる。
「個々の備え、病の芽摘む」
(新型コロナウイルスの危機に)人類の英知で危機は乗り越えられますか。
「薬が必用な状態になる前に、病気の芽を摘めるようにするための科学が重視されるべきだ。そのうえで、感染症の基本に立ち返り一人ひとりが先回りをして自ら備えをしておく。北里柴三郎先生が唱えた予防医学の考えかたとも一致する。
特別に難しいことではない。身近なところでは、生活リズムをあらためる。きちんと食事をして栄養をとり、体力をつける。体調が悪いのに無理に仕事に出かけることはしない。そんな当たり前のことが大切にされる社会に、少しでも近づくと期待したい。」
北里大学特別栄誉教授 大村智氏
日本経済新聞 2020年4月28日
要約すると、大村智先生は「新型コロナウイルス対策で、狂った生活、狂った食事をするな、正しい生活をしろ」と説明されている。
同じ趣旨の事を南清貴氏は、ファストフードの危険性を、ビジネスジャーナルで警告している。
「ファストフードで免疫力が低下か…栄養素をサプリで補給せず、食生活を改善すべき!」
https://biz-journal.jp/2020/04/post_152632.html
要は、ファストフードに代表される狂った食事が、諸般の病気の原因であると力説されている。その記事を下記に要約、編集した。
筆者は以前から、免疫力にダメージを与えるのは、慢性的な炎症であると言い続けてきた。
喘息などのアレルギー疾患は、いわば炎症反応がなんらかの形で表面に出てきて、それが免疫力低下の証とも考えられる。
ある製薬会社の資料によれば、「ファストフードの摂取頻度が高くなればなるほど、喘息が重症化するリスクも増加する」。その資料では、
喘息の重症化のリスクは、
ファストフードの摂取量が週1回未満の人を1とすると、
週1~2回の人の場合は1.09倍、
週3回以上になると1.34倍になる。
これはおそらく喘息に限定されず、あらゆるアレルギー症状にもいえると、容易に想像がつく。
また、妊娠中の母親がファストフードを食べた場合、子供への影響についての報告がある。
妊娠中にファストフードをまったく食べなかった母親を1とすると
週1回食べた場合、子供が重症の喘息になるリスクは1.26倍、
週3~4回食べると2.17倍、
毎日食べてしまうと、4.46倍にまで高まる。
これは母親だけの問題ではなく、父親にも多大な責任がある。
これは、ファストフードが悪いという意味ではなく、ファストフードが食事のなかでの領域を広げると、摂取できる栄養素に偏りが出る恐れがある。つまり、ファストフードばかり食べていたのでは必要な栄養は摂れない。
南清貴
エピソード
私が大村智博士の発言に惹かれたのは、先生の講演を聞いてから、先生の生き方に心服していたからだ。それから先生に関する著書も多数読んで先生の生き方に共鳴した。
大村先生は2018年8月7日、大垣で講演会「私の半世記」をされた。そこで先生の人生指針「私の心得」として挙げられたのは、健康管理、一期一会、研究推進(社会貢献)の3つである。その頂点は健康管理である。
ご縁があり、講演会翌日の朝食会場で先生と秘書の方と3名で一緒に食事をさせて頂いた。その折、先生に私の著書『馬場恵峰書で読む人生訓 五重塔を照らす智者の言葉』を進呈した。お蔭で先生とツーショットの写真を撮らせて頂ける光栄に頂いた。
2020-04-29 久志能幾研究所通信 1555 小田泰仙
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