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2020年4月25日 (土)

気を付けよう、詐欺メールと大垣市予算詐欺?(1/2)

ある詐欺師からメールと電話

 2020年4月14日、友人がメールを見て欲しいと言ってやってきた。そのスマホの履歴画面には「利用料金の確認が取れておりません。本日中に03-4574-4797NTTファイナンスお客様サポートセンター迄ご連絡ください。」とあった。

 常識的に携帯メールで料金の請求はありえない。お客様サポートなら0120-である。この大垣地区なら、担当サポートセンターは大阪である。だから市外局番03-(東京)はあり得ない。

 念のため、彼がNTTに問い合わせたら、「NTTはスマホの携帯メールで利用料金の請求などしません」との回答であった。常識的に、請求書は郵送である。

 その話を二人でしている最中に、なんとその相手から電話がかかってきた。それは優しい若い男性の声であった。友人は、「NTTに問い合わせた。あんたのメールは嘘だ。警察に連絡するぞ。」とカリカリして怒鳴りつけたが、相手は「どうぞご自由に」と人ごとのように冷静である。友人は対応するのがバカらしくなり、電話を切った。常識的に、お客様との料金請求電話の対応で、この状況で「警察に言うなら、どうぞご自由に」はあり得ない。男性が担当で電話をかけてくるのもあり得ない。この種の対応は女性である。

 

結論

 だから電話の主は「(詐欺集団の電話の)掛け屋」だと推定された。別に詐欺集団の親分がいて、電話主は一時的に雇われた電話担当なのだろう。だから電話主は若い男性(優しい声からして、気の弱い性格と推定)だと断定された。オレオレ詐欺の「受け子」みたいな存在だろう。

 

詐欺の採算分析

 常識的に詐欺だと分かる手口でも、1000軒に電話をすると、確率的に必ず騙される人が数人発生する。それは統計的に決まっている。だから詐欺の電話勧誘、ダイレクトメール勧誘が「商売?」として成立する。だから、いつまでもオレオレ詐欺の被害者が無くならない。

 1000軒に電話をして、数人でも引っかかれば詐欺商売として成立して、儲かるのだ。電話代も、かけ放題の契約なら、費用は僅かである。それと「かけ子」のアルバイト代だけである。黒幕の親分は表に出ないので、親分は捕まらない。捕まるのはアルバイトの「かけ子」、「受け子」だけである。

 今の時代、詐欺勧誘の電話をして、認知症の人に当れば簡単に騙せるのだ。楽なものだ。なにせ65歳以上は15%が認知症である。年齢を調べて電話をすれば確率15%、出鱈目に電話をしても5%の確率で、認知症の患者に当る。認知症の人は、孤独で寂しくて仕方がないので、電話がかかってこれば、喜んで対応してくれる。詐欺師はシメシメである。

 皆さん、お気を付けください。

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2020-04-25 久志能幾研究所通信 1548 小田泰仙

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