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2019年10月27日 (日)

南雲吉則先生の講座「命の食事」1

がん死亡率を半減させる食事と生活検定

 

 2019年10月25日、南雲吉則先生の講座「命の食事」(2回コース)が、NHK文化センター岐阜教室で開催された。私は、今まで多くの医師とガン関係の図書に接してきたが、今回初めて、癌の本質とその治療方法を解説される医師に出会った。説明内容に論理性と説得力とあり、先生に付いていこうと決断した。今までも南雲先生の書籍の多くを読んでいて、私には内容は納得できて、理解している事項であった。しかし生で話を聞くと、そのインパクトは大きい。

 この講座では、南雲吉則著『命の食事』(主婦の友社 1300円)を元に解説された。

 

南雲吉則先生の使命

 乳がん死亡者数は、この30年間で3倍になった。私のピアノの先生も、10年前に乳がんになった。それが遠因で、別のガンを併発させ、結果として昨年末に亡くなられた。私もガンになり、年初に手術を受けた。人ごとではない。

 南雲先生は、乳がん専門医として、これからの30年間で、がん死亡率を下げるため、対策をして、その指導と啓蒙活動をするのを使命として、現在、全国を走り回っているという。 

 

日本人のガン

 日本人のガンは、この30年間で、3倍に増えた。今も増加中で、現在、2人に一人が癌になる時代である。あと数十年で、日本人の全員が癌になるとの予想がある。我々の世代で、それを食い止めないと、子孫が被害を受ける。

 癌の原因は、間違った食事と間違った生活習慣である。このままでは、日本人の全員が、癌になるか認知症になってしまう。南雲先生は、その対策をこの講座で、栄養学と統計学の面から解説する。

 

「狂った食事」(南雲先生の表現)

 癌になるのは、癌が喜ぶ「狂った食事」と「狂った生活」をしてきたからだ。

狂った食事とは、

 精製した糖質の食事

 悪い油を使った食事

 塩分過多の食材

 化学調味料を使った食事

 

狂った生活とは、

 タバコ、酒、ストレス過大の生活

 不規則な生活

 運動不足

 

ガンの遠因は太り過ぎ

 栄養素の肥満影響度

  タンパク質はいくら食べても太らない。

  糖質を摂ると太る。

  脂肪とタンパク質を摂ると痩せる。

  脂肪と糖質を一緒に摂ると、すごく太る。

   肉だけを食べても太らないが、肉とご飯を食べると、すごく太る。

   鰻とタレのかかった極旨のご飯を食べると、メチャメチャ太る。

   美味しいものには毒がある。

 

糖質は、肥満と糖尿病と動脈硬化の原因となる。  

糖質の第4の問題点は、癌の原因となる事。

 精製した糖質を摂ると、癌は成長する。逆に言うと、低糖質の食事をするとガンは成長できない。

 精製した糖質の「白物5品目」は絶対に摂らないこと。それは、白米、パン、麺、小麦粉と砂糖で作った菓子、ジャガイモである。

 

癌の原因は悪い油の摂り過ぎ

 サラダ油はオメガ6の油。台所にあるサラダ油は、すぐ捨てること。もったいないとの問題ではない。オメガ3の油を摂る。

塩、化学調味料もガンの原因

 スナック菓子には塩(グルタミン酸ナトリウム)が多量に入っている。それは依存症の源。だから止められない、止まらない!

 化学調味料も依存性があり、なかなかやめられない。だからラーメン店には行列が出来るが、蕎麦屋には行列はできにくい。ラーメンの汁は化学調味料の塊である。 

 

2019-10-27 久志能幾研究所通信 No.1381  小田泰仙

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