組織の主人公の心構え
「うまく書こうと思わないこと。それではいつまでたっても書けない。今の実力で、良い紙を使い、良い筆で、良い環境で、真剣に、全力で書く。そうすれば残る。安い紙で書くから残らない。」
馬場恵峰師談 2012年12月14日
私はこの言葉を聞いて、自分の仕事のやり方に照らして、その後の人生が変わった。まず出来ることを、出来る環境で、出来るだけ良い道具を使い、全力で取り組むようにした。道具には金を惜しまなかった。結果から見ると、安い買い物であった。人は何に金と時間と精力を使ったかで、人生(命)が決まる。そこから使命感が生まれる。己という組織の支配者は、己の心という主人公である。
「人間は偉くならなくとも、一個の正直な人間となって、信用できるようになれば、それでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば、“さよなら”で消えていく。このような人を偉い人と自分はいいたい」
禅の研究と著述に96年の生涯を捧げた鈴木大拙博士の言葉
歴代の大垣市長の功績
大垣市長として名を残さなくてもよい。100周年記念行事で、名誉を求めなくてもよい。ひたすら大垣市の為に働き、真っ黒になって働き、任期がこれば、さよならと言って消えていった。大垣市民が幸せになればよい。大垣市が発展すれば良い。歴代の大垣市長は、そんな気概で市長職を勤め、仕事に没頭した。そして大垣を発展させてくれた。歴代の市長は命を掛けて市長職を務めたから、1期か2期を務めて、現役で亡くなられている。不幸にして全員、現役で殉職された。
小川敏市長の執念
それに対して、小川敏市長は、市長として名誉を残したい。長く市長を勤めたい。立派な市庁舎を作り、名を残したい。市制100周年記念行事を派手にやって、大垣市制100周年の市長として名を残したい。新聞紙上で、やっている姿を誇示したい。お祭りや市や行事で、やっている姿を市民に誇示したい。という執念で市長職を勤めているようだ。小川敏市長は、命を掛けて市長職を勤めていないので、だらだらと5期も18年間も継続している。行事に出て、市民に向かって手を振って時間を過ごしているだけのようだ。歴代市長に較べれば、楽なものだ。ギネスで水饅頭を食べてうつつを抜かしている。とても使命感に燃えて仕事をしているとは思えない。
小川敏市長が、人の意見も聞かず、貧弱な経済知識で強引に市長職を務めた。東大の法学部を出ても、県の条例も守らなければ、義務としての会計報告の道義上の責任さえ果たさない。その結末は大垣の衰退である。そんな大餓鬼のようなエネルギーを逆噴射のように大垣市に与えた。そんな状況で5期も現職にしがみ付いているから、大垣市を衰退させた。大垣市の地価が半値に暴落した。大垣の未来を支える子供たちの教育を台無しにした。
Wikipediaで調べても、小川敏市長の正の実績はほとんど記載がない。それは、万人が認める事実である。
仏教は人間の心を10段階に分ける。
地獄(幸福を感ずることのできない世界)
餓鬼(欲望の世界)
畜生(倫理のない世界)
修羅(闘争を好む弱肉強食の世界)
人間(精神的な追及をするも、まだ物欲の強い世界)
天上(人間以上に精神的な追及をするが、油断すると地獄に落ちる世界)
声聞(いい人の教えを聞いて近づこうとする世界)
縁覚(何かの機縁で自分から悟る世界)
菩薩(自分が悟り、人をよくしていこうとする世界)
仏 (10の世界の最高の段階)
市長の存在界
小川敏市長は、その行動を観察すると、餓鬼か畜生か修羅の世界を生きているようだ。この10の世界は別々にあるのではない。一人の人間の中にいろいろな心の動きがある。人間は、時には地獄でも天上界の世界で生きることもある。そして人や組織は、その指導者の心の動きに合わせた人生を生きる。大垣市は、市長の生きざまでその姿を変える。畏るべきことである。大垣市を良くするためには、トップが心を調え、高めなければならない。
それは市長だけの問題ではない。己の心の状態で、己の仏教での存在エリアが決まり、その世界が決まる。人間として生まれた以上、せめて人間界以上の界の進んで、成仏したいもの。
2019-10-09 久志能幾研究所通信No.1362 小田泰仙
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