« 修身講座で、落し穴に落す快感 | メイン | 河村義子先生への弔辞(改定) »

2019年6月 1日 (土)

磨墨知〇〇  記念品抽選会に出ない

無料景品抽選会は時間泥棒。出てはいけない。

 2019年6月1日、「奥の細道紀行330年 記念シンポジウム in おおがき」に参加したら、イベントの最後に記念品の当る抽選会があった。推定で約15分から20分の時間が予定されていたので、メインのシンポジウムが終わったら、私はサッサと退席した。当たるかもしれないが、確率的に当たる確率が低く、得べかりし利益が薄い抽選会に時間をかけるのは、残された時間の短い私には耐えられない。

 もし景品に当っても、せいぜい2,3千円の景品である。時間アワーレート、一分100円、一時間1万円と計算している私には、時間価値がペイしないと判断した。

 2000円の景品の当選確率が50人に一人と仮定すると、その利得は、

  2,000円×1/50=40円

 つまり20分も時間をかけて40円の利益が想定される。1時間に換算して120円である。その間、退出して別で稼げば、10,000円の利益である。

 大垣市は、市民から貴重な時間を泥棒している。景品も税金から出ている。シンポジウムを開催して、景品を出すのは、税金の無駄遣いである。

 大垣市は約300名の市民の20分間の時間を強奪した。金額換算で百万円の損害である。

 金額換算 300人×20分÷60分×10000円=1,000,000円 

 

仏様からのご褒美

 メインの行事が終わって、私は会場を先に飛び出しエレベータに乗ったら、大垣市長と商工会議所会長、おつきの人が続いて乗り込んできたのには仰天した。エレベータの密室で4人きりとなった。今回のイベントの景品の大当たり(?)である。仏様も味なことをすると思った。もっとも5階から1階までの間、私は無言で過ごして、3人の会話を聞いて楽しんだ。ここで私が発言しても場違いである。私は無駄なことはしない。

 

P1120783s

    開演中は撮影禁止のため、開演前の写真しか撮れなかった。

車販売店の抽選会

 今年の4月、地元の車販売店主催の感謝イベントでピアノコンサート(無料)があり、そのコンサートの後で豪華(?)景品(精々数千円?)が当たる抽選会があった。その抽選会はディーラの店員の紹介と景品の抽選会で、それが延々約30分間も続いた。イライラさせられた上で、その抽選に私は当たらなかった。わずか数千円の景品の当選に、発表を勿体ぶって時間をかけるのは、客を馬鹿にしている。これで30分間の人生時間を無駄にした。原価5,000円の損害である。無料のコンサートは、実質的に5,000円となった。この世で只のモノはないことを思い知らされた。

 しかし、無料ピアノコンサートだから、後の社員紹介と景品抽選会はディーラの宣伝なので、義理で出席してあげないと不義理をかくことになる。この資本主義の社会で無料のモノはないのです。こんど無料の招待券が来たら、辞退することにした。時間は命である。

 ディーラも顧客のことを考えるなら、時間のかかる抽選会は逆効果である。客に商品を進呈したいのなら、当選番号を会場に張り出せばよい。時間の節約となる。よほど客に喜ばれる方法である。 

 景品で客を釣るのは、場末の店のやり方である。二度と行きたくなくなる。

P1120659s_3

人生のテーマ

 「奥の細道」のテーマは、旅と出会い(契り)である。限られた人生の旅の時間内で、何に出会い、何の出会いを避けるのかが問われる。主催者の意図に踊らされて、時間を無駄にしてはならない。全てのモノは同価値である。景品抽選会に出るのも、出ないのも同価値である。それを自分の価値観で判断しないと、主催者の奴隷となり、流されてしまう。それでは他人の人生となってしまう。人生は自然との融合である。(無価値の)景品につられた人生であってはならない。

2019-06-01   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

コメント

コメントを投稿