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2019年4月24日 (水)

小川敏氏は、大垣司令官として失格

 「岐阜県大垣市の大垣駅前にある「ヤナゲン百貨店大垣本店」が、2019年8月31日をもって閉店する。」というニュースが、大垣市民に衝撃を与えた。これで益々、大垣駅前商店街の衰退が決定的となる。これで岐阜県には岐阜市の高島屋しか百貨店は残らない。

  「ヤナゲンは1910年に柳源呉服店として創業。1966年に百貨店化した。かつては「ヤナゲン百貨店」(A、B、C館の3館体制、約22,000㎡)とインテリア専門店「ヤナゲンFAL」(旧岐大ホームセンター)、スーパーの「ヤナゲンストアー」を擁していたが、債務超過に陥り2000年には大垣共立銀行管理となり、2005年には大手スーパー「平和堂」の傘下となるとともに本店B館1階の大規模改装とC館の閉鎖を実施した。

 2011年にはヤナゲンFALを平和堂の「アル・プラザ鶴見」に縮小移転、2016年8月には再開発により本館の売場をA館1館に集約するなど経営合理化を進めていたが、名古屋・岐阜エリアの百貨店や大垣駅北口のショッピングセンター「アクアウォーク大垣」との競合もあり厳しい経営状況が続いていた。再開発の影響により食品売場が消滅したことも痛手だったと思われる。

 ヤナゲンはFAL店の閉店も発表しており、同社は109年の歴史に幕を下ろすこととなる。」Rakutenn ニュースより(2019年2月22日) https://toshoken.com/

 P1120569   ヤヤゲン百貨店大垣本店。横で元B館跡にマンション建設が進む。

  2019年3月20日撮影

 

狂った発言

 ヤナゲンの閉店が報道されて、小川敏市長が、そのコメントを求められて、「発表内容を見ていないので、コメントは差し控えさせていただく」(岐阜新聞)と、大垣の行政の司令官として無能を曝け出した言葉を発した。今、聞いたではないか? それなら、いつコメントするのか? それが出来なければ、無能で、その地位についている資格がない。そんな大事な情報は、新聞よりも先に市長に上がっているはずだ。それをコメントできないのは危機管理能力がないのだ。

 この調子なら、小川敏市長は大災害が起きても、「まだ政府から正式の話しを聞いていないので、コメントできない」と言うのだろう。危機管理として、市長失格である。

 阪神淡路大震災が起きた時、危機管理無能の村山富市首相は、テレビを見て「これはえらいこっちゃ」と言うだけで、大事な初期行動と初期出動の指示を出さなかった。大事な初期出動を抜かって、助かるべき多くの命が失われた。それと大垣市長は同罪である。

 

ヤナゲン廃業の裏話

 ヤナゲンが駅前の再開発でヤナゲンB館の建て替えで、ヤナゲンのトップが、大垣市長に陳情に行ったが「大垣市は一業者のためには動けない」と拒否された(他では特定業者を優遇してるくせに)という伝聞がある。ヤナゲンは、B館を建て替えるにあたり、回りの土地を整理して、駐車場も整備して、地域の活性化を計画していた。

 しかし、大垣市長の協力が得られないので、ヤナゲンは、やむなく再開発を諦め、ヤナゲンB館を壊してマンションを建て、分譲することになった。その流れで、ヤナゲン本体が閉館する羽目になった。ヤナゲンが閉店する原因は小川敏市長が作った。だから恥ずかしくてコメントできないのだ。

 このヤナゲンの駅前再開発の話しが実現すれば、大垣駅前商店街の復活になったのに、それを小川敏市長は袖にして無視したのだ。

  大垣市がヤナゲン前に再開発で建てたビルは、テナントが入らず、閑古鳥が鳴いている。役人の作る計画のずさんさが目の余る。

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P1120573  上図の大垣市が肝いりで作った駅前ビルも予備校、クリニック、JA、夜の店等と一般客は入らない店ばかり。それでは駅前の活性化にはならない。テナントも入らない。市の計画が杜撰なのだ。

上のテナントは1年以上もテナント募集中である。2019年3月20日撮影

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小川敏氏の策略

 小川敏大垣市長は、大垣駅前の周囲の環境をヤナゲンが商売できないように追い詰めた。まず商業ビルをつぶし、マンションを建て、買い物客を少なくした。

 駅前の商業ビルと潰し、なんの商売の売り上げにも、活性化にもならない、ドン亀の池を作って悦に入っている。いつも閑古鳥が鳴いているカメの池である。本来、商業ビルを建てて街の活性化にすべきを、市内で一番高い土地に価値の生まないカメの池を作った。市民税で、である。

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閑散たるカメの池

 

大垣駅前商店街の惨状

 駅前の商店ビルをつぶし、予備校になるのを放置して、買い物客を少なくした。予備校に買い物客が来るはずがない。買い物ができる店舗の絶対数が少なくなれば、買い物客は寄り付かない。

 街を活性化させるなら、駅前にはマンションと予備校の建設の規制を条例ですべきなのだ。駅前にマンションと予備校ができると、それは街の衰退の兆しなのだ。

 元気ハツラツ市で、大垣市内の業者は儲からないようにして、市外の業者だけが儲かるようにした。市外の業者(アピタ、イオン、平和堂)が繁栄するように段取りして、大垣市民の大垣駅前商店街を寂れさせた。

 つい最近、大垣駅から目の鼻の先の場所にあった6階建てのビルが壊され、駐車場になってしまった。駅前の超一等地を駐車場にしてしまう前に、大垣市として行政指導ができなかったのか。情けない思いである。ますます大垣駅前は衰退していく。

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 大垣駅前直前の駐車場。以前は6階建てのビルがあった

 

 小川敏氏の夢は、大垣駅前商店街を全て潰して、大垣にマンションを林立させ、大垣の人口を増やすことのようだ(市長の言論から推定)。今、その夢が実現しつつある。それは大垣市民には悪夢である。商店街が無くなり、稼ぐ元が無くなり、税金が入らず、金食い虫の市民ばかり増えるからだ。学校もゴミ回収も、病院も福祉施設もいる。だれがそれを負担するのだ?

 

小川敏氏の情けない応援演説

 2019年3月29日、小川敏大垣市長は興文地区の県会議員選挙の応援演説で、新市庁舎まわりの河川の護岸工事や、興文地区とは関係ない北方の駅前整備を自慢した。しかし肝心の寂れた興文地区の施設整備には何も言えず、下を向いていた。恥ずかしかったのだろう。

 

2019-04-24   久志能幾研究所 小田泰仙

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