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2019年3月 7日 (木)

魔法の薬入り牛丼は美味い、だから禁止

「佛は牛丼を我慢する」(2017/6/4)を改定

 誰が河村義子先生を殺したのだ?

 

ファーストフード禁止令

 ロワジールホテル大垣の料理長・齋藤さんは修行時代に親方から「牛丼、カレー、ホンだし入りの味噌汁は食べてはいけない」と指導された。牛丼が世に出回り始めた頃の話である。

親方曰く「牛丼はあまりに美味しすぎて味覚が麻痺するので、料理人として食べてはならない」普通の料理方法では、あれだけの魅力的な味は出せないという。魔法の調味料(味覚を麻痺させる化学調味料)を多量に入れてあるからだという。だから味覚も確実に劣化する。多量に食べ続ければ、何時かは体がおかしくなる。またそんな美味しいものが280円で食べられることが異様である。安いものにはワケがある。

 

牛丼の添加物の発がん性

牛丼が美味く、安いのには訳があった。その牛丼のタレには粘り気を出すために増粘剤が使われている。その増粘剤には、発癌性が疑われているものもあるという。増粘剤の一部は、EUが幼児用食品に禁止している。なおかつ、スーパー等で売られている食品はその成分の表示が義務付けられているが、食品表示法において、外食事業者は使用する添加物を明らかにする義務がない。

「週刊現代」の編集部が、外食産業にその添加物の内容を聞き込み調査しても、殆どの外食産業は回答を拒否したという。各企業は他社との価格競争に打ち勝つために、料理の質を向上させるよりも、コストダウンが最重要課題である。外食産業は人手不足で、人件費は高騰している。また魚などの原材料費が値上がりしている。だから各企業はコストを下げるために、添加物で味をごまかしている。(この項、『週刊現代 「あの有名牛丼屋でも発がん性物質が使われていた」2019316日号』をもとに記述)

 

ガン患者の急増の怪

牛丼が世に出回り始めた40年前の日本の医療費総額は、10兆円ほどであったが、現在は40兆円を超える。医療費総額の最高額の更新は12年連続である(20159月現在)。医療が発達しても患者は増え、医療費は増える一方である。最近はガン、認知症、糖尿病の急増である。今では若年性認知症まで蔓延している。当時は、認知症など話題にも上らなかった。何かおかしい。その医療費の増加は、日本のファーストフードの普及の歴史と重なる。ファーストフードに含まれる、糖分、劣悪油、添加物、抗生物質や成長ホルモン、女性ホルモン(牛や鶏の餌に含まれる)を多量に日本人が摂取しはじめたせいではないかと私は推定している。

河村義子先生は、10年まえに乳がんを患い、それは完治したが、5年まえに腹部にガンを発症させ、2018年12月25日に亡くなられた。日本の食品に含まれる添加剤、抗生物質、成長ホルモン、女性ホルモンが原因だと私は思う。これは、行政の規制の怠慢である。全て利権につながっているので役所も及び腰だと思う。これは日本のガンである。

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乳がんの激増

 1975年から2018年で、乳がんが21人から98人(10万人あたりで)に増加である。実に4.7倍の増加である。子宮がんは2倍、大腸がんも2倍の増加である。(愛知県がんセンター調査)。何かおかしい。それは1970年頃からの高度成長期、急速に進んだ食の欧米化で、乳製品、肉類の消費量増加が原因と推定される。特に女性ホルモンの混入した乳製品を消費しだしたのが原因と私は推定している。大腸がんの増加も食の欧米化で野菜類の消費が減ったのに起因する。

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カップラーメンの怪

私は若いころ、胆石症を患って、胆のう摘出手術を受けた。その後、カップラーメンを食べると、てきめんに下痢をするようになり、カップ麺を食べなくなった。油を消化する酵素を濃縮して出す胆嚢がないので、体がカップ麺の油を受け付けないようだ。つまり、カップ麺には人間の体に合わない油を使っているようで、私の抵抗力のない体が正直に反応したようだ。お陰で、この40年間、カップ麺とは縁のない生活をしている。

 

カップラーメンは毒?

当時、カップ麺を食べた後、そのカップを後から容器として使おうと流しの水に漬けて置いたら、いつの間にか大きなムカデがそのカップに入って死んでいて、気持ちが悪く、ぞっとした記憶がある。要は、カップ麺のカップに残った汁を吸って、ムカデが死んだのだ。それは人間にも、体に良いわけがないと悟った。

 

体の門番

とは口という門から入る食物を毒見する六根の一佛である。六根とは六織を生ずる六つの感官(眼・耳・鼻・舌・身・意)の称である(佛語)。そのお役目は体の防衛である。しかし化学調味料はその六根の門番さえも騙してしまう魔物である。

 

 カレーは、いつ何処で食べても美味しく食べられるので、味覚が麻痺させられる。カレーには香辛料が多く入っている。香辛料とは胡椒等の本来の味を誤魔化す調味料である。胡椒とは保存技術の無い中世ヨーロッパで、腐りかけた肉を少しでも美味しく食べるために、腐臭を誤魔化すために使った調味料である。腐った肉が体に良いわけが無い。その腐臭を誤魔化すための香辛料も体に良いわけが無い。

胡椒が宝石のように高価なインドの特産品であったので、奴隷商人のコロンブスは、胡椒の新しい運搬航路を求めて新航路を探す旅に出て、新大陸を発見した。その後、アメリカ原住民のインディアン600万人が、アメリカ人(イギリス人)により虐殺された。カレーとは、そんな曰くつきの料理である。

 

ホンだしも化学調味料であるので、同じ理由で不可である。齋藤さんがある土地でメチャウマのラーメンに出あった。その料理をするところを見ていたら、小さじ一杯の白い粉を汁に入れていた。白い粉は、味の素に相当する化学調味料の何かであったようだ。

 

我慢とは煩悩である

我慢とは七慢の一つである(佛語)。七慢とは、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、下劣慢、邪慢を言う。慢とは「忄」(心)+「曼」〔音〕で、「心が伸びたるんで怠る」を意味する。「我慢」の意味は、①我をよりどころとして心が高慢であること、②我を張ること、③じっと耐え忍ぶこと、である。当初の意味の「自分自身に固執する」ところの①の意味から②に転じ、さらに③の意味となった。

 七慢は人が持つ煩悩である。その煩悩を断ち切るのが不動明王の持つ宝剣である。佛法、佛像を作り出した古代の賢者は、人の持つ慢心を知っていた。慢心を持つ人の本質は、2千年前から少しも変わっていない。それが、今でも不動明王が現役で活躍する所以である。

 

2019-03-07  久志能幾研究所 小田泰仙

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