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2019年3月24日 (日)

眼の手術の研究

 2012年春に白内障の手術を受け、その直後、網膜剥離を患った。その白内障の手術に不具合があり、その修正手術を三好輝行先生(福山市、三好眼科)にして頂いた。その後、網膜静脈閉塞症を患い、三好先生の紹介で、中部地区ではその第一人者の名古屋市立大学病院の小椋祐一郎教授に治療をして頂いた。

 それで手術に対して目が覚め、自分の目に対する手術の概要を知ろうと、医学専門書を捜して購入した。手術の概要を知ることは、自分の体をよく知ることになり、有益だと感じたからだ。自分の体に施される「工事」内容を知ることは、「施工主」として今後の治療方法の選択時の決断と予防の心構えに貴重な情報源となる。

 

方針決定は自分

 治療は医師が行うが、医師から提示された治療案の選択の決定は、自分がしなくてはならない。その知識を得るのに専門書は、貴重な情報源だ。捜した医学書は、たまたま、小椋祐一郎教授が著述された書籍で、書籍の内容のレベルから見ても、治療をお任せするのに大きな安心情報となった。2冊で43,200円と少々高価なのが難であった。この巻のシリーズの「白内障」の巻(30,000円)を以前に購入していたので、買うのに躊躇はなかった。

 この書籍に目を通して感じたことは、世の中には私以上に難しい状況に置かれた人が多くいるということ。また命の不思議さである。自分のまだ恵まれた状況を認識できた。また目の医学が進化していることを確認できたことは幸いであった。

 

ながい坂

 横田鶴良先生が杉田玄白著「蘭学事始」の写本を殿に勧めると、殿は「おれに医師になれというか」と初めに仰せられました。横田先生はそのとき「病気にかかるのは人間ばかりではない、世の中も病んでいるときがある、人体の病気も世間の病気も似たようなものだ、そうでなくても、書物というものは読んでおいて損はない」というふうに云われました。

             (山本周五郎著『ながい坂』Ⅱ p138)

 

 私はこの『長い坂』の文言に出会って以来、理工系の本ばかりでなく、医学書や自然界の現象の本にも手を出して読んでいる。人間の体は小宇宙の世界である。それを知れば、自分の生き方、経営診断にも応用できる。学ばない手はない。

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   『命の器で創る夢の道』P73より

 2019-03-24   久志能幾研究所 小田泰仙

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