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2019年3月 6日 (水)

私はこれ(小指)で、※※をやめました

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神仏の啓示

神仏は己のためにメッセージを発信している。心を澄ませてその声を聴こう。大事な人生を無駄にしないために。

 

チャーミングな招き猫との出会い

・伝説

 私の生まれ故郷の彦根は、招き猫の産地(?)として有名である。彦根藩二代目藩主井伊直孝が豪徳寺(東京都世田谷区)の近くを通りかかったとき、猫が手招きをしたため、お寺に入ったところ、丁度激しい雷雨が降りだし落雷の難を危うく逃れたという逸話がある。そのため和尚の法話を聞くことができ、後に豪徳寺を井伊家の御菩提所としたといわれる。一説には招き猫発祥の地ともされている。

 豪徳寺では「招福猫児(まねぎねこ)」と称し、招猫観音(招福観世音菩薩、招福猫児はその眷属)を祀る「招猫殿」を置いている。招猫殿の横には、願が成就したお礼として、数多くの招福猫児が奉納されている。

Photo_2    豪徳寺

 その経緯で、この近辺と彦根城の近くには、招き猫を中心とした猫グッズ専門店が多くある。ちなみに招き猫は右手で招くものと左手で招くものがあり、右手がお金を、左手が人(お客)を招くそうだ。この招福猫児は右手を上げており、小判などを持たない素朴な白い招き猫である。緩キャラの雄、ひこにゃんもこの伝説から派生しているようだ。

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ひこにゃん   彦根城の天守閣の石垣の前でポーズ

(2011/01/08)  ウィキペディア  http://ja.wikipedia.org/wiki/

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伊藤石材店(彦根市)の店頭で

・出会い

 父の三回忌(2004年)を終えて、彦根の城下町を歩いているとき、偶然、招き猫専門店「招福本舗」を見つけ、そこで「もりわじん」の招き猫(全高20cm)を一目見て気に入り、連れて帰った。36,000円もした高価な猫である。これも出会いである。部屋に飾って眺めているが、会社で嫌なことがあっても、上品で柔和なこの三毛猫の顔を見るとなぜか心が安らぐ。会社に行くときもこの顔をみると元気になって出発できる。私の守り神(招猫観音)様である。今は仏壇のある座敷のテーブルの上に鎮座して、訪問されるお客様を見守っている。

 これは芸術作品である。一点一点焼いて製作した陶器ですから、同じものはない。また毛並みの描きこみも絶品ものである。数ヵ月後、親戚の叔母に贈ろうと買いに行ったら、値段がかなり上がっており、一回り小さいサイズの猫しか手に入りません。「もりわじん」の猫は人気商品になったようである。その後、この種の猫を探しましたが、これ以上の魅力ある猫ちゃんにはお会いしていません。いい時期に出合えたと思う。芸術作品の出会いは一期一会。これもご縁である。井伊直弼の言葉は、「一期一会 余情残心」。

 

出世ぶり

 201117日、彦根の街に出向いて、7年ぶりに「招福本舗」を訪れて、「もりわじん」の猫と再会した。なんと同じサイズの猫の値段が、当時より7倍にも跳ね上がっており、20万円では手に入らない。お店の人に聞いたら、人気が出て高騰しているとか。当時のことを話すと、「ずいぶんお値打ちに入手されましたね」と感心された。いつの間にか、お宝探偵団に出せるお宝になっていた。氏の作品は東京で専門のギャラリーを作られてそこでも展示がされているとか。

 あまりの「出世?」ぶりに敬意を表して、特注ガラスケースにいれて「箱入り猫」として、大事に飾ることにした。また出入りの畳屋さんが、専用の敷き畳も作ってくれるご縁を頂いた。座布団に座った猫ちゃんには畳の上が似合うようです。


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  自宅の招き猫「箱入り猫」

「もりわじん」のプロフィール

 1957年、日本生まれ。カルカッタ、ソウル、ニューヨークなど、世界の各都市で個展を開催。生命形態作家として、独自の活動を展開中。生命(生き物)をテーマに、平面、立体を問わず、あらゆる手法で生命の大切さや生きることの心地よさを表現しています。(以上、第二回来る福招き猫まつり解説より転載) 特に猫や招き猫をモチーフにした作品は、その独特な雰囲気やユーモア感で、高い人気があります。(2010/12/21)

http://spysee.jp/%E3%82%82%E3%82%8A%E3%82%8F%E3%81%98%E3%82%93/1564975/#lead

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・招き猫の恩返し

 ある日、某経営研究会の元会長が自宅を訪問して、彼が帰った後、片付け中にこの招き猫のいる座敷の真ん中で滑って転び、右小指を骨折してしまった。60年間も生きてきて自宅内での骨折事故である。

当時、全国組織である某経営研究会(会員数約4,200名 20139月現在)に入会したばかりである。そこで知り合った元会長からある宗教団体を勧められて承諾をして、入会の秘密の儀式の出向く段取りが進んでいた。相手が信用できると思われた元会長である。その紹介者も大きな会計事務所の会長で、事務所4階の大きな会長室で教団の素晴らしさを説法されてしまった。試しに入会して駄目ならすぐ退会すればいいと安易に考えての入会承諾であった。

この骨折でなにか胸騒ぎを感じ、その宗教団体を調べたら、危ない新興宗教であることが判明した。入会金は38万円だが、その後のお布施の額が半端ではないし(概算計算で数百万円を超える)、退団はとても難しい(信者が自宅に説得に大勢押しかけてきて、「退会すると地獄に堕ちるぞ」と脅迫する)ことが判明し、訴訟も数多く起こされていることが判明した。急遽、入会を断った次第。骨折は、招き猫からのメッセージとして受け止めた。この招き猫は、招猫観音である。

 この2年後、私は白内障手術の後、網膜はく離を患った。目の耐力が人よりも弱いようである。この教団の修行として太陽を直視する行があるようだ。もし入信していたら、その修行で失明していた恐れがある。私を勧誘した元会長は、以前に眼底出血で失明寸前になったという。元会長は何も言わないが、この修行が原因であると私は推測している。恐ろしい事態になるところであった。

私は小指の骨折の啓示で、事態の不審さに気づき、某宗教団体への入団を取りやめることができた。合掌。

 

後日談

後日、松本明慶仏像彫刻美術館の館長さんから次の話を伺った。「以前にその教団から仏像製作の依頼があり、10体の仏像(一体5百万円)を納仏した。それがわずか1カ月で、教団内で全て完売した。それも売値は3倍である。その仏像を教団の専門販売店に展示して、そこに教祖が来て「この仏像は素晴らしい」と囁いたら、信徒達が争うように買い求め、10体の仏像が瞬く間に売れてしまった。1ヶ月間で売上1億5千万円、純益1億円。また他の仏具も同じ手口で「囁く」とのこと。趣旨が違うので、以後の注文は全てお断りした。」

 

 心を澄ませて、耳をそばだてよう。無心になれば神仏の無言のメッセージが聞こえる。ご先祖様は自分を守ってくれるため、メッセージを発している。この世では全て最高のことしか起こらない。病気も怪我も自分を守るための最高の事象である。それに気がつくと大事な自分の命(時間)を永らえることができる。

 

2019-03-06  久志能幾研究所 小田泰仙

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