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2018年12月20日 (木)

大餓鬼妖怪が園児を喰う(大垣妖怪)

 大垣市は、毎月第一土日に芭蕉楽市と大垣元気ハツラツ市を開催するが、そのステージに、毎回、保育園、幼稚園、小学学校の園児、児童、生徒を踊り・歌の出し物で出演の強制している。

 なぜ日曜日に一商業組合の営利活動のイベントに、公立の学園の園児や生徒を大垣市長名で駆り出すのか。普通の街の商業組合が、幼稚園、小学校に出演を依頼に行けば、けんもほろろに断られるのが常識である。校長先生や教育委員会が、子供を金儲けの道具に使う非常識を許すわけがないからだ。その非常識を大垣教育委員会と小川敏大垣市長、その配下のイエスマンの山本譲教育長は10年近く強行している。小川敏市長にとって、前の教育長は煙たかったので、小川敏市長がイエスマンに首を挿げ替えたのだ。前の気骨ある教育長なら、こんな非道は許さないだろう。この園児の強制出演は、行政のモラルハザードなのだ。

 

大垣市は文科省通達など無視

 この夏は、文科省の通達で、学校の夏の行事の自粛を通達している。ところが小川敏市長はそれを無視して、2018年8月4日は36度の炎天下に、大垣市長の行政命令で園児を踊らせている。まだ暑い2018年9月1日10時から芭蕉楽市のステージに、園児を強制出演させている。

 幼稚園の園長先生が、小川敏市長に媚びて、炎天下で園児を踊らせているのだ。園長も大垣市政の一員なので、人事権は大垣市長に握られており、ゴマすりが大変なのだ。可哀そうなのは園児である。

 市内の小学校の教頭先生に状況を確認したら、35度以上の日は生徒の野外行事を控えているという。

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 芭蕉楽市 2018年8月4日、10:14、36度

 大垣市役所職員と父兄はテントの下。

 園児は炎天下で踊らされる。その後、園児の頬は火傷状態

小学校エアコンに見る大垣市の怠慢

 こんな姿勢だから大垣市は、小学校のエアコン投資に後ろ向きなのだ。今の状況では、来年6月までに半数の小学校しか、エアコンの設置工事は終わらない。残りは来年の酷暑が終わってからの設置である。大垣市長の教育軽視の姿勢がこの怠慢を招いている。その気になればできるのに、である。

 それでいて、大垣の未来には何も貢献しない愚劣な大垣市制100周年記念行事は、精力的、狂信的に、市民税を投入して進めている。偽寝巣の毒饅頭食い合いでは、900万円を浪費して、その半分の金が使途不明である。だからその会計報告はマル秘である。無意味な「大垣未来フェスティバル」で、たった2日で1億1千万円を浪費した。

 その金があれば、小学校2校のエアコン設置が前出しできるのだ。大垣市制100周年記念行事予算の3億4千万円があれば6校のエアコンが設置できるのだ。市民の多くは、小学校のエアコンを100周年記念行事より優先することに賛成だろう。

 新市庁舎建設費の1割を節約すれば、大垣市全校にエアコンが設置できるのだ。新市庁舎124億円の予算を見直せば、エアコン導入費14億円くらいすぐに浮く。大垣新市庁舎は、岐阜市の新市庁舎よりも5割も贅沢な作りである。

 大垣市民は子供たちの投資した方が良いと思うはずだ。小川敏市長は、自分の虚栄心と業者への配慮が最優先なのだ。

 

大垣市小学校エアコン設備率が2.4%である真因

 その前に、なぜ大垣市の小学校エアコン設備率が県下最低レベルの2.4%に放置されたかの真因を探るべきだ。岐阜県の主要都市は100%なのに、財政豊かな大垣市が、何故2.4%であるのか。何故、何故の「5回の何故」で追求すると、その真因は、小川敏市長は教育に関心がなく、票集めにならないし、業者に大金を回せないので、自己顕示欲で派手な行事が優先の方針だからだ。

 私は過去2年間で、小川敏市長が、園児が踊る姿の観劇姿を一度も見ていない。いかに小川敏市長が教育に関心がないかの証明である。それでいて、地元の商店街は無視であるが、元気ハツラツ市に出店の県外業者への挨拶回りは欠かさない。

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 元気ハツラツ市 2018年8月5日 県外の業者への挨拶回り中の大垣市長 

園児が踊る舞台の観客

 そのステージの観客は親と関係者だけである。ほとんどの観客がカメラ、ビデオ、スマホを向けて、子供の姿を撮影している。その観客が親だけだからだ。自分の子供が出演すれば、親として当然付き添い、見学もするし、撮影もする。そのステージが終われば蜘蛛を散らすようにいなくなってしまう。その後のステージの観客は全く別の人種に入れ替わる。だから、園児の踊りは元気ハツラツ市での賑やかしで、本来の大垣駅前商店街の活性化には全くなっていない。

 

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 元気ハツラツ市 2018年12月2日、10:03

 観客は親御さんばかりで、カメラ撮影に忙しい。

 それが終われば、子供を連れて帰宅である。

 

園児は貢ぎ物

 ある園長は、2018年12月2日の芭蕉楽市の場で、子供が踊る姿をSNSにあげるのをやめて欲しいと観衆に訴えた。己の園長としてのモラルハザードが、ネット上で露見するのが怖いのだ。園長なら、園児を守るのが仕事なのに、それを放棄している。園長は園児を小川市長への貢ぎ物に使っているのだ。

 

横暴の横行

 何故、こんな非道・園児虐待がまかり通るのか。元気ハツラツ市実行委会の横暴である。元気ハツラツ市運営委員会でも、市の職員は何も言わないようだ。市長が怖いから? 自分が左遷されるのが怖いから? 元気ハツラツ市運営委員会は、役員と市の関係者しか出席しない。商店街の会員が会議に出ても、意見は無視されるので、馬鹿らしくなって、今では誰も会議に出ないという。だからこの10年間、元気ハツラツ市はやりたい放題である。

 実行委員会も、なにか美味しものがあるようで、その幹部達の座は10年間譲らない。当然、会計報告などしない。小川敏市長が市の行事の会計報告を条例でマル秘にしているので、右習え、である。

 妖怪の仲間としか思えない岐阜新聞も中日新聞も「口無し妖怪」に変身である。両紙とも大垣市の行事の批判記事は一切書かない。書けば、「首唇寒し」なのだろう。妖怪でも左遷が怖いのだ。

 日産ゴーン事件では、首切りリストラで社員の生活が破壊されたが、小川敏大垣行政では、子供たちの教育環境が破壊されている。小学校、保育園のエアコン設置率が県下最低の2.4%がそれを雄弁に物語っている。天は見ている。天網恢恢疎にして漏らさず。今年は数多くの天災が大垣市を襲ったが、それが天の声であろう。

 

2018-12-20 久志能幾研究所 小田泰仙

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