浜松国際ピアノコンクール(5) 美食にも負けず
ピアノとの長いお付き合いは、健康があってのこと。そのために断油、断糖、断酒、断肉、断乳が必要である。
浜松国際ピアノコンクールの審査委員長として運営に尽力されたピアニストの中村紘子さんが大腸がんで亡くなられた(2016年7月26日)。その追悼番組で中村紘子さんのピアノリサイタルを視聴して真っ先に目がいったのは、彼女の肥満した体であった。それを視て肥満と洋風の食生活が大腸がんの遠因だと確信した。
フードトラップ
身の回りには揚げもの、添加物・砂糖だらけの菓子類、酒類、肉類、乳製品の美味なる食品が激安で氾濫し、食卓を襲っている。100円でハンバーガが提供され、うまい早い安いで280円の牛丼が目の前にぶら下がる。しかし外来種の全ての食品には、遅延性の毒が盛られている。それはフードトラップ(食品に仕掛けられた至福の罠)である。私はすっかり油断をしていた。
サイレントキラー
私はその悪食を30年間食し続けた結果として、肥満、高血圧、心房細動、高脂血症、網膜静脈閉塞症、記憶力低下の体になってしまった。その毒が血管の内側にコレステロールの血漿の壁(プラーク)を作り、血管の内部を細くし、血管の柔軟性を損なわせたようだ。それはサイレントキラーとしてガンよりも恐ろしい脳梗塞、心筋梗塞を招くトリガーとなる。
プラークにより血管の内側が狭くなると、必要な酸素、栄養がいきわたらず、臓器や組織が正しく機能しなくなりがちである。血管が詰まってしまい、臓器や組織に血液が流れず、壊死してしまうこともある。大事な免疫酵素も細胞の末端に回らず、病気(がん、認知症等)も発生しやすくなる。
ガンの場合は死まで1年くらいの余裕があり、死に対して心と身辺整理の準備ができる。しかし脳出血や心筋梗塞は、即死状態になることが多く、自分も家族もその準備ができない。また助かっても後遺症が残ると家族を介護の地獄の生活に陥らせる。自身もリハビリで地獄の苦しみを味わうことになる。現代医学の対処療法では、また病気が再発する。真因を突き止めて、根本原因を除去すべきなのだ。日本の伝統古来の和食には、そんな遅延性の毒はない。
病気の真因を発見
現在、自分の体の不調(目の病気、肥満、不整脈(心房細動)、高血圧、記憶力の低下)が、長年の食生活の乱れで、血管の若さの欠乏したのが病状の真因であることを突き止めた。それで病気の治療として、油を使った料理、砂糖の入った菓子類、肉類、乳製品、酒類を避ける食事療法を始めた。受験勉強の成績がなかなか上がらないというご縁を頂いて、体の異常が発見できた。有り難いことである。(ピアノの腕がなかなか上がらないことも、これを言い訳にしている?)
悪縁のため自分の人生道にプラークが溜まって、来るべきご縁が届かないかもしれない。そんな障害物を早期発見、除去して、人生道第4コーナに全速で突入して、ゴールに向けて走り抜けたいと思う。途中落馬は避けたい。
ピアノコンクールに参加して我慢大会
浜松国際ピアノコンクールを聴くため、オークラアクトシティホテル浜松に5泊したが、粗食に耐えた(?)。流石、オークラだけあって朝食のバイキングは種類も多く豪華であった。それを、野菜中心の和食スタイルで、お代わりなしで過ごした。毎回、鰻のひつまぶしもあり、涎が出たが、手を出さなかった。野菜中心で、スィーツもご法度である。油で焼く目玉焼きも避け、茹で卵一個である。ドレッシングも油があるので避けた。
昔の食い意地の張った私なら、朝食を3食分も食い、コンクールでは寝てしまっていただろう。
今回、地元の知人との会食もしたが、相手が飲んでも私は飲まなかった。酒がなくとも宴席は付き合える。
健康だから、浜松国際ピアノコンクールに出かけ、音楽を聴くことができる。健康でなければピアノも弾けない。その有難さは失ってみないと分からない。一番怖いのは、生きながら、認知症になること。それだけは避けたいと、ボケ防止でピアノを習っている。
2018-11-16 久志能幾研究所 小田泰仙
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