浜松国際ピアノコンクール(1/11)チケット騒動
2018年11月9日(金)~13日(火)、浜松アクトシティで行われた2018年第10回浜松国際ピアノコンクール(浜コン)の第一次予選に行ってきた。ところが現地に着いてチッケトを入手しようとしたら、9日(金)、12日(月)、13日(火)のチケットは入手できたが、土・日は完売でチケットが入手できない事態に直面して慌てた。金曜日の当日も、早めに行って並んで買ったが、暫らくすると完売である。これは事務局でも想定外で、こんなことは初めてだという。ヤマハの社員もチケットが入手できず慌てたという話も聞いた。
どうも直木賞を取った恩田陸作『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)で前評判の人気が盛り上がり、何時にない切符の売り上げになったようだ。NHKも取材に来ており、このイベントの盛況ぶりが際立っていた。
空席あり
ところが座席について一日の状況を見ていると、チケット完売なのに空席が多いのだ。3割くらいが空席である。常識的に朝の10時から夜9時まで、連続でピアノコンクールを聴く酔狂人(私みたいな)は少ないようで、一部の時間帯だけ演奏を聴いたら、退席する人が多いようだ。だから空席が目立つ。ネットで一次予選の通し券を買っても、普通の勤め人では全時間帯、全日は来られまい。しかし券を買えば席が埋まるので、消防法の制限で、それ以上にはチッケットを売れないようだ。
そこで会場の管理者を見つけ、空席状況を見て、午後からの分だけでも、販売して欲しいとねじ込んだ。その甲斐あってか翌日の表示板に「空席が多くなってきた場合、15時、19時から追加チケットを売ります」と掲示された。やはり言うべきを言ってよかった。それで土日の15時からの入場がかなった。
それでも土曜日は途中入場の券の発売数が多く、余裕で当日券が入手できた。しかし、日曜日は、チョット油断して販売の25分前の14時35分に並んだが、すでに15名ほどの行列ができていて、販売予定のチケット数は20枚余と少なく、すれすれで入手できた。その後、60名ほどの行列となった。これも良き反省材料の経験であった。
結果オーライ
私が入手したのは当日の15時からの入場チケットであるが、それでも夜の9時半までのコンクールである。ちょうどよい時間長であったかもしれない。当日、朝10時30分から夜9時30分までのコンクールのお付き合いは大変である。そのおかげで、浜松城に行けて『徳川家康三方ヶ原戦役画像』(通称『しかみ像』)とご対面のご縁を頂いた。
今後の対応策
今後もこんな状況が続くと予想されるので、入場者数を把握するIT技術を導入すべきだろ。また、予約のネット販売で全て売るのはやめて、一定数は当日券にすべきだと思う。また全日券でなく、午前、午後、夜の部と分けて券を発行するのも手だと思う。
浜コンが始まった当初は、がらすきで、席を埋めるのが大変だったという当時のボランティアの方の声も聞いた。それだけ関係者の長年の努力の成果が上がったのだ。喜ばしいことではある。浜松の町おこしとして、素晴らしいイベントである。
2018-11-14 久志能幾研究所 小田泰仙
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント