子供と長寿者を泣かす敬老会主催者
大垣市興文地区敬老会は、子供たちに迷惑をかけて実行されている。興文小学校体育館は、特に秋の行事が多い時期は、子供達の行事も目白押しなのだ。それを地域の自治会が頼みに来れば、地域の貢献として拒否もできず、日程をやりくりして、なんとか会場を提供している。そのしわ寄せは、子供たちに行っている。
いわば老人(主催者)が、大垣の未来を支える子供達の教育現場を泣かせている。学校関係者も、地域への協力として表立って迷惑とは言えない。これは学校関係者から、直接聞いた苦しい本音である。
学校側の辛い苦労を主催者側が、老人の代弁者として考えねばならぬ。その空気を読めなければ、KYである。そんな無神経さと上から視線の運営姿勢で敬老会を運営するから、老人無視の行事運営のお粗末さばかりである。長寿者達が可哀そうだ。
敬老会に出られる長寿者はまだ幸せである。そこの会場でまで肉体的に足を運べない長寿者が8割である。その人たちは切り捨てられている。主催者の自己欺瞞である。
改善案
敬老会の会場は、大垣市文化ホールにすべき
興文小学校体育館の近くに、大垣市文化ホールがある。そこなら、椅子も並べる必要もない。2階に上がらなくてもよい。トイレも会場の横にある。滑りやすい体育館の危険な環境も回避できる。そうすれば前日の準備も不要である。
問題は、市民ホールの使用料金だけだ。しかし、興文小学校体育館が建設中の3年間は、この大垣市文化ホールで敬老会を開催していたのだから、何とかなる問題である。それも使用料8万円である。交渉でもっと安くもできる。
これは単に、主催者側が、文化ホールの使用料の8万円分をケチり、タダの興文小学校体育館を選択しているにすぎない。運営側の人数を絞り、お弁当の数を削減する等の予算計画を作ればよい。なんなら応援者のお弁当は、無しでもよい。それで10万円以上も浮く。もともとボランティア活動である。お弁当目当てで来る応援者もいるはずがない。応援者を50人減らせば、5万円が削減できる。記念品の焼き海苔で暴利をむさぼる体制を変更すれば、どうにでもなる。主催者の努力不足だけである。
乗り合いタクシーを手配すべき
足腰の弱い長寿者に、遠くの会場まで歩かせるのは酷である。だから2割しか参加者がない。長寿者のことは何も考えていない主催者であるある。自分たちが敬老会をやっているという対外的自己宣伝でしかない。
記念品をプレミアム商品券にすべき
焼き海苔は、咀嚼力の弱い長寿者には、喉に詰まれば命の危険がある。長年、同じ業者では癒着が疑われる恐れがある。現状の焼き海苔は、実質300円である。それに800円も出すのは無駄。今時、海苔では誰も喜ばない。「プレミアム商品券」なら好きなものを買えるし、同地区の大垣駅前商店街の活性化にもなる。
来賓の祝辞は、全部で10分以内にすべき
現状は、祝辞が政治屋の自己宣伝の場である。老人を侮辱している。延々と30分間も無意味な話を聞かされる長寿者が可哀そうだ。祝辞の体制が、今年が初めてでもあるまいし、十年以上もこの体制が続いていたかと思うと情けない。
来賓は、途中退場すべきではない
現状は来賓の意味がない。同席してお祝いの意を表すべきだ。
演歌歌手のプログラムは変更すべし
今時、テレビで目も耳も超えた長寿者は、地方の演歌歌手など喜ばない。通常は、その演歌歌手のショーが始まると半数が帰宅する。それよりボランティアの「子と音」等の子供たちのショーの方がよほど良い。「子と音」は、毎年、大垣市民病院で、慰問の演奏活動を続けている。下記は2018年4月5日、大垣市民病院ロビーでの「院内ふれあいコンサート」で歌う「子と音」と「子と音ママ」。
2018-10-07 久志能幾研究所 小田泰仙
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