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2018年10月25日 (木)

磨墨知43. 先例を考慮せず

 自分の頭で事態を判断するから創造的な仕事(時間)を創れる。前例に縛られるから、固定観念に囚われて無駄な時間を取られる。生きるとは、世に残す仕事をすること。仕事とは、事に仕えること。その事が社会に貢献する対象なら遠慮はいらぬ。思い切ってやれ。それを為すことは、時を刻む命そのものである。

 故小渕首相は在任中、「前例はどうなっているか」と一度も秘書官に尋ねなかった。

 

組織運営

 どんな組織も、自分の頭で考えないと、旧態依然たる前例に押し潰される。それは、波風を立てないように、問題が起こらないようにと、一切を変えることを自分で禁じた認知症如き運営となる。変えないことで、その陰で甘い汁を吸う輩が跋扈し続ける。問題を顕在化しないから、ますます問題の解決が難しくなる。

 新しい職位について、何も変えず、改革せず、従来のままでは、神輿の上の鏡餅である。それでは己が飾り物であったことを、任期終了時に悟るのだ。そんな愚を避けよ。それでは組織に死の時間が流れていく。組織だって、生きている。その生を謳歌させよ。

 

2018-10-25 久志能幾研究所 小田泰仙

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