心に刃を向けよ
人生とは、我儘な己の「心」に「刃」を向けて、「これでいいか、これでいいか」と問いかけ続ける己との戦いである。人生の最大の敵は己なのだ。それが自忍である。「忍」の字から「認」の字が生まれた。人生の最大の敵は、怠惰な己である。自認とは、己の怠惰な心を認めること。自忍がなければ、単なるケダモノ、良くて極楽とんぼである。
他人に刃を向けて
今は、その刃を放り投げ、目先の餌につられて自堕落に過ごす政治家が多いから、世が悪くなる。その刃を他人に向ける輩が多いから、殺伐たる世相になる。フェイクニュースという武器を使って、人を傷つける輩も増えた。アメリカでは銃の乱射事件の頻発である。それでは世界は幸せになれない。
その根本原因は、心の教育が疎かになっているからだ。自制心、自律心、自尊心、自励心、利他の心の育成が疎かになっている証である。2018年8月7日の大垣で、大村智博士は、講演会「私の半生記」で、その危惧を話された
心にグサッと
要は、心にグサッと来ないと目が覚めない。それが人間の愚かさである。ケダモノが心にグサッと来て目が覚めたという話は聞いたことがない。グサッときたら、人間である証である。芸術の美に接してハッとすることも自認である。
だから師も言っても仕方のない弟子には、グサッと刺す言葉を投げない。私も部下を持っていた時代、見込みのある部下しか叱らなかった。それが社会なのだ。
人間の正しい生き方
人間として正しい生き方とは、生きる道標の経典、戒め、経営理念を前の車に乗せて、後ろの台車にやり遂げるべき仕事、経営を乗せて走る。後の台車に金、女、博打、酒、強欲、利権を乗せてはならぬ。3番目の車の荷台を見れば、その人の人生がわかる。3番目の荷台を見なくても、1番目の車の上を見れば、その人が分かる。
やりたいことだけをやるなら、ケダモノである。意に添わなくても、やるべきことをやるのが人間である。人間の「間」の字は、門の真ん中に太陽が顔を出すような人を象徴する。太陽のような行動をとるのが人間である。食べ物にしか興味がなければ、ケダモノである。
㊙慢体
裏金、酒、たばこ、ギャンブル、女に溺れるのは、自分で自分を制御できないからだ。だからケダモノである。我々は豚や牛ではないのだ。人間として生きるべきだ。でもそれは個人だけの問題で、些細な事象である。
政治家が、名誉欲、権力欲、覇権欲、利権等に取りつかれるのは、心が㊙慢体になるからのだ。それによる民衆への被害は甚大である。これは昔から政治家が取りつかれる病気で、世界中を地獄に落として来た。それは、今も続いている。己の傲慢さ、欲望、我儘を美しいスローガンで隠して民衆を騙している。その本心はマル秘なのだ。
大垣市の㊙慢体
大垣市長としてやるべきことは何か、何をやってはいけないのか。大垣市という三貨車を運転するのに、何を一番目の車に乗せるか。小川敏大垣市長は、その選択を間違っているから、大垣市が衰退していく。その間違った「大垣中心市街地活性化政策」を掲げて失敗して、さらにそのPDCAを回さないまま、性懲りもなく間違った「大垣未来ビジョン」を一番目の車に掲げるから、大垣市は衰退に向かって一直線である。岐阜県の他市は、リニア景気で成長しているのだ。それは駅前の地価の推移を見入れば一目瞭然である。
東大を出たという驕りがあるから、目の前の失敗に目を背け、誰の意見も聞かない。老いの醜態である。65歳以上の人は15%が認知症であるとの統計データがある。68歳の小川敏市長は、日ごろの姿から見ると認知症ではないかと疑わざるを得ない行動が目につく。高学歴者だから、認知症にならないわけではない。警察署長や校長先生は、気を使うが頭をあまり使わないので、退官後、認知症になりやすいという。
行政には、市長を神輿に担ぎ上げ、うまい汁を吸っている人が、いるのかもしれない。市長が神輿に祭り上げられると、あまり頭を使わなくなるようだ。操る方には、市長は認知症のほうが都合良いようだ。
大垣市の三貨車
小川市長は7月1日の炎天下にしゃしゃり出て、スーツ姿での「社会を明るくする運動」の大垣駅前通りのパレード行進や、8月7日のわずか1分24秒の大村博士紹介の自慢演説は、認知症ごとき症状である。大垣市長が出る必然性もないし、誰も喜ばない。それで何の付加価値も生まれない。かえって市民には迷惑である。それよりも、その時間を実の市政に専念して欲しいが市民の願いである。それがわからないようでは、認知症の初期症状である。大垣市長は三貨車の1番目の指南車に、間違った指針を乗せているので暴走している。
小川敏市長は大垣市政100年目の節目1年間で、記念行事の名目で、3億円余の娯楽遊行費を使う迷走である。それが未来の大垣のために何の意味があるのか。ギネス毒饅頭食い合い900万円、大垣さん大集合で1000万円、TDL パレード600万円等のどんちゃん騒ぎをして何が残るのか、そのお金があれば100年後の大垣のために種を植えてほしい。
2018-08-27 久志能幾研究所 小田泰仙
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