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2018年7月19日 (木)

犬猫より下に扱われる大垣の青少年

 大垣市政100年事業で、平成30年度「市民運動5つの目標」(この文書の末尾に記載)が公開された。私は、そのあまりの愚劣さに呆れた。これは大垣市の恥を全国に晒している。この「市民運動5つの目標」公開から導かれる大垣行政の結論を3つにまとめる。

 

結論1

 この「市民運動5つの目標」の文言より、この目標の大垣市民像を一言で描くと、「モノ・電気・支払いをケチり、交通安全旗を神仏のお守りとして、青少年よりも樹木を大事に、青少年よりも大事な犬猫を躾け、犬猫の排泄物を始末して美しく、ついでに青少年の育成にも努力をしましょう」である。

 これは努力目標であるから、目標が成就しなくても、何の責任も問われない。誰も責任を取らない。それなら、目標を作る意味がない。言語明瞭、定義曖昧である。

 

結論2

 文書「市民運動5つの目標」は、全く推敲がされていない。この言葉に魂が籠っていない。市民運動の目標の言葉として、あまりにお粗末な文書構成である。言葉で大垣市民を侮辱している。文書は、何度も磨き、砥ぐという推敲を重ねなければ、人の心を切り開く文書にはならない。目標として全市に提示する文書は、簡潔に、美しく、韻を踏んでリズム感ある文体に仕上げるべきだ。

 それに対してこの文書は、あまりに拙すぎ、日本語の持つ美しさをぶち壊している。くどくどした文章で、リズム感もなく、長いだけ。まるで大垣市長の演説のようである。だだ思いつくまま喋ればよい、書けばよいとした文体となっている。文書伝達効率が最悪で、多くの人の時間を奪い、大垣の経済発展の阻害となっている。これは行政の全てに通じており、一事が万事である。

 

結論3

 「市民運動5つの目標」は不要である。岐阜県内主要都市21市中で、過半の12市が「市民運動の目標」の制定がない。つまり常識がある過半の12市は、「市民運動の目標」設定を無価値と認定して、制定しなかった。なぜならその上位方針の「市民の誓い」等の市政理念があるからだ。他市は、「市民運動の目標」がなく、これにかかる貴重な時間、資源、人の無駄を無くしているので素晴らしい。

 

世の常識とは

 物事には順番がある。言うにも掟がある。何時の時代も一番大事な事項は、一番最初に据えるのが大原則である。葬儀でも、焼香順番を間違えると、大騒動になる。一番大事な人が最初に焼香をするのだ。一番最後に焼香する者は、一番縁の薄い人である。祝辞でも、国会議員の祝辞が最初である。市会議員のそれを最初にしては、司会者の首が飛ぶ。それを守らない人は常識が疑われ、馬鹿にされ、嘲笑される。

 この大垣市「市民運動5つの目標」の項目順番に、大垣市の根本的な人間性欠如が見える。このレベルの能力で行政を履行しても、大垣市は良くならない。

 

問題点1

 なぜ、第4項「犬・猫は正しく飼い、排泄物は飼い主が責任をもって始末をしよう」が、第5項「青少年を励まし育てよう」より先に記載があるのか。大垣市は、大垣の青少年の育成より、犬・猫の飼育が大切だと宣言している。大垣の未来を背負う青年を馬鹿にするな、と言いたい。

 

問題点2

 なぜ、第5項「明るい青少年都市をつくりましょう」が、末尾に置かれるのか。大垣市は、青少年の事は一番軽視しているという意思表示である。

 

問題点3

 なぜ、5つの項目で、環境(省エネ)、環境(安全)、環境(緑化)、環境(美化)、教育(青少年、家庭)という順番なのか。なぜ環境ばかりなのか。第1項から第4項までは、環境の目標で、行政の仕事である。安全なまちづくりは、行政の仕事で、お金がかかる。昨年の市民の安全を脅かす基幹道路、室村町アンダーパスの水没事故、ドローン墜落人身事故、全て大垣市政の問題で、市民では解決できない。その目標達成を大垣市民に押し付けるな、である。

 「資源ごみの回収を推進しましょう」といいながら、市民が汗水たらして集めた労苦に対して、市民の省資源活動でゴミが減り、その報奨金が余っているのに、その回収報奨金をなぜ3割もカットするのか。それでいて、愚劣な大垣市政100年記念行事に3億円余も大判振舞いの浪費している。なおかつ、大半が使途不明で疑惑が氾濫である。疑惑が氾濫しない、美しい行政環境を作って欲しい。

 

市長の血迷い

 2018年7月15日の第89回都市対抗野球大会の始球式で、この36度を超える酷暑の中、小川敏市長がご老体に鞭打って、厚い服装をまとい芭蕉の姿に扮して奮闘していた。そんなことでは歴代市長のように、お命を縮めますぞ。数日後に至近距離でそのお姿を見たが、お疲れが出たようで動作が緩慢で鈍かった。そんな始球式は、ピチピチの「ミス大垣(水の都おおがき親善大使)」に任せた方が、皆さんは大喜びである。都市対抗野球大会の場では、大垣市長の登場は歓迎されない。大垣市長は、もっと市民が喜ぶことを考えて欲しい。そんなことに精力を使うなら、その分の精力を大垣市民の環境向上の政策のために使って欲しい。

 

問題点4

 なぜ省エネが、全5項目中で、一番大事なのか。青少年の人づくりの事より、省エネ、省資源が大事なのか。青少年の育成より、犬・猫の方が大事なのか。青少年より樹木が大切なのか。大垣市政100周年で、一番、金、エネルギーの無駄使いをしているのは小川敏大垣行政である。水まんじゅうギネス挑戦、大垣さん大集合、ミッキーマウスのパレード等々、金と人と資源の無駄遣いばかり。

 

問題点5

 なぜ大垣市の公共トイレが日本一汚いのか。大垣市行政のあんたに「まちを美しくしましょう」なんかは、言われたくない。まず行政が金と人を投入して、大垣市を美しくすべきである。市民に言うのは、それからだ。まず大垣市長が範を示して欲しい。

 大垣市内の観光看板、モニュメント、街路灯等が保守がされず、錆だらけ、鳥の糞だらけ、ペンキが剥げ放題である。市民に市街の美化のお説教を垂れるより、先に大垣市が範を示して欲しい。

 

問題点6

 この平成30年度「市民運動5つの目標」が、誰の責任で作成され、誰の責任で承認され、誰のために公開されたかが、全く不明である。大垣市の作成なのか、連合の作成なのか、自治会の作成なのか、さっぱり分からない。ネットで調べると2013年には、この「市民運動5つの目標」は存在したようだ。しかし歴代の自治会長に聞いても、そんな項目を議論したことも承認を求められたこともないという。無責任体制の極みである。この作成にもお金がかかっている。

 

問題点7

 岐阜県の他市の例を見ても、大垣市の「市民運動5つの目標」は異端を放っている。まるで価値がない異様さを放っている。

 

問題点8

 目標なのだから、「〇〇しましょう」ではなく、削減、節約、推進、禁止、等の動詞の体言止めの表現にしないと、力のない無責任な言い方である。目標なのだから、具体的な目標数値がないと、掛け声倒れである。まず実行されない。

 

問題点9

 「明るい青少年都市をつくりましょう」などと、高齢化の波が押し寄せている現実を無視した評語である。お役所のお作文である。どうやって作るのか。

 

対象の資料

大垣市推進事業 平成30年度「市民運動5つの目標」阜県第二の都市)

1 資源やエネルギーを大切にしましょう

 〇電気、ガソリン、水道は、節約して使おう。

 〇資源ごみの回収を推進しましょう。

2 安全・安心のまちづくりをしましょう

 〇家族ぐるみで交通安全を話し合い、交通事故から子どもや老人を守ろう。

 〇毎月1日・15日及び交通安全運動期間中は交通安全旗を掲げ、まちぐるみで交通事故を防ごう。

 〇明るく住みよい犯罪のないまちにしよう。

3 緑のまちをつくりましょう

 〇樹木をいたわり、みんなで大切に育てよう。

 〇花いっぱいで明るいまち、心豊かな環境をつくろう。

4 まちを美しくしましょう

 〇ごみのポイ捨てはやめましょう。

 〇犬・猫は正しく飼い、排泄物は飼い主が責任をもって始末をしよう。

 〇自分たちの住むまちです。自分たちで美しく清掃しよう。

5 明るい青少年都市をつくりましょう

 〇みんなで声かけ合って青少年を励まし育てよう。

 〇毎月第3日曜日は家庭の日です。明るく心豊かな家庭づくりに努力しよう。

※ 目標を実現するため、各種事業を実施している

 

岐阜市 推進事業(岐阜県第一の都市)

「もてなしの心運動」の推進。「心の通う連帯とまちづくり」をめざし、もてなしのこころに満ちたまちづくりを推進(さわやかマナーキャンペーン等)、年1回「もてなしの心」セミナー(講演等)を開催。

 

各務原市 (岐阜県第三の都市)

 市との協業推進事業なし。「市民運動の目標」なし。

 

下記は「市民運動の目標」で検索してネットで見つけた資料。

添付ファイル 岐阜県内自治会活動内容一覧

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2018-07-19  久志能幾研究所 小田泰仙  

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