脳梗塞・心筋梗塞・高血圧の真因
私は高血圧症で、それが遠因と推定される網膜静脈閉塞症になり、視力が低下した。その原因を機械エンジニアの視点で考えて、真島院長(真島消化器クリニック)が唱える理論に納得した。それでこの1年半ほど、4か月に一度の頻度で真島先生の治療を受けている。そのお陰で、網膜静脈閉塞症もよくなり、高血圧症も小康状態になり、降圧剤の服用を止めることができた。7月に診察を受けた時、真島先生著の血管の病状の解説本が出版されたのを知り購入した。それを紹介する。
私は、真島院長がバラの栽培を通して自然現象を観察し、人間も自然の一部だとして、トヨタ生産方式のなぜなぜを何回も繰り返して、10年間の研究でこの成果を得たことに感銘を受けた。何事も真因を突き止めないと、問題は解決しない。
要約『脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因』
真島康雄著 幻冬舎 1100円+税 2018年刊 新書版 全239頁
動脈硬化とは、その漢字から、動脈がかたくなった状態だと思われ思われるかもしれませんが(p28)、動脈硬化とは、血管壁の内側に超微粒子の脂肪滴が堆積し、血管が肥厚した状態です。血管壁が内側に厚くなるために血管内腔が狭くなり、血流が悪くなり、酷い場合は、血流が途絶えてしまったりします。(p73)
(血管内プラークは、)川底をイメージしてください。物理の法則に従えば、川底の砂のように、比重が重い超微粒子の脂肪滴ほど血管壁のなかへ堆積しやすい。(p77)
脂肪滴というのは「油(油脂)」のことです。台所で料理や洗い物をするとき、シンクに油をたくさん流すと、やがて排水管の内側に油汚れがへばりつきます。それと似た状態が血管にも起こっているわけです。(p81)
甘い物の食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎは、血管内皮細胞間隔を広げます。そのため血液中の超微粒子の脂肪滴だけでなく、それよりもサイズの大きい中小の脂肪滴まで入り込むため、プラークがどんどん形成される。(p86)
動脈硬化はあっても静脈硬化はない。微粒子の脂肪滴が血液の高水圧(正常血圧)流に擦られ、次々と正常な血管内膜・中膜へ溜まり、これがプラーク(動脈硬化)となります。静脈は動脈より桁違いに血圧が低いので、静脈プラークが形成されないのです。(p86)
こうした過程において、(血液がプラークに阻害されて正常に送られず)組織が低酸素状態のなると肩こりやこむら返りが生じたり、さまざまなガンが発生したりすることも。(p90)
脳梗塞は「脳血管のある場所にプラークの一部が頸動脈から剥がれて飛んできて脳梗塞になる」という仮説よりも、「ある部分の脳動脈にプラークが堆積し、その部分において脳動脈が狭くなり、その部分で血液が流れなくなって脳梗塞になる」と考える方が自然です。(p167)
2001年発表の日本の疫学調査で「ハム、ソーセージ、レバー、揚げ物が好きな女性は肺がんになりやすい」という結果が得られている。油いためで、キッチンで調理する人の気管支も油まみれになります。私は女性の肺がんの一部は、キッチンで揮発した食用油を頻繁に吸い込むために起こっているのだと考えます。戦前の日本には、そもそも油を使った料理の習慣がありませんでした。そのお陰だと思うのですが、戦後しばらくは認知症も稀で、脳梗塞、心筋梗塞も少なかったのです。(p215)
私の家族の病歴
母の死
母は高血圧で、それが原因で脳溢血となり、手術で一時は回復したが、その後、脳梗塞を発症して、4か月ほど意識のないまま、69歳で亡くなった。これは真島先生の理論でいう血管内壁のプラーク堆積が原因で、脳梗塞になったと推定される。母は肥満体で美味しいものを食べていた。
父の死
父は85歳で初期の胃ガンになり、胃の全摘手術を受けて、胃ガンは完治したが、その1年後、肝臓にガンが転移して世を去った。父は高血圧の薬と睡眠薬を常用していた。つまり血管内部にプラークが溜まり、必要上で血圧が上がっていた。それを降圧剤で下げると、血の栄養素と免疫機能がある白血球の循環に障害となる。体の自律神経は、必要だから血圧を上げている。高血圧の真因を放置して、現象の高血圧を下げる対処療法なので、ガンを発症したと推定した。
両親は私に、己の死をもって病魔を防ぐ術を教えてくれた。合掌。
私の病気、死の前兆
自分の体の不調(高血圧症、肥満、心房細動、網膜静脈閉塞症、記憶力低下)は、40年間来の食生活の乱れで、血管内壁に堆積したプラークが真因であると推定した。それで真島先生の指導で、油の多い料理、菓子類、肉類、乳製品、酒類を避ける食事療法に取り組んだ。
私の身の回りには油、糖分、添加物だらけの美味なる食品が激安で氾濫している。しかしその食品には、遅延性の毒が盛られている。それはフードトラップ(食品に仕掛けられた至福の罠)である。
降圧剤の弊害
高血圧症の場合、一般的に降圧剤が処方される。しかし高血圧症は、血管内部が狭くなり、血が全身に回らないので、自律神経の機能で心臓のポンプ作用を上げているに過ぎない。降圧剤で血圧を下げると、必要な血が全身各部や脳に回らなくなると、認知症、ガンの発症率も高くなると推定した。血液には免疫酵素が含まれており、種々の病気の発症を防いでいる。その血流が、降圧剤で妨げられれば、病気にもなる。それが、自然の理である。基本的に薬は毒である。
真島消化器クリニックでの治療
私は4ケ月に一度、真島消化器クリニックで診察を受けている。この医院では、看護婦からの事前問診が20分(初診)、真島院長によるエコー検査が20分、資料説明が10分、エコー検査の写真8枚と食事療法の資料40頁を渡される。全身8か所の血管のプラーク厚みを測定する医院は全国で、ここだけである。診察は予約が必要です。私の時は半年待ちでした。
真島消化器クリニックでは8カ所の血管エコー検査を行うのが、そのうちの3カ所分の検査には保険請求ができず、時間もかかり、かなりの実質収入減となるという。それでも真島院長は、使命感で血管内プラークに起因する病気の撲滅に取り組んでおられる。金儲け主義では、これはできない。
真島消化器クリニック
真島康雄院長 福岡県久留米市野中町1483-4 TEL:0942-33-5006)
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/
血管プラークに関する研究情報が随時更新して公開されている。
2018-07-26 久志能幾研究所 小田泰仙
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